今年は何か、気温が上がり、春も三月には、庭に雑草といっては失礼ながら、水仙やボケの花が一杯群れ咲いて美しい。

　そんな折も折、家の近くの庭先に、赤、白、ピンクの花々が、群れ咲いている様子が目についた。

　早速、その家の生け垣となっているカナメモチ（アカメモチ・写真正面下位）の木を撮らせて頂き、ついでと言っては失礼ながら、まっ白な花を木に一杯つけて、何か香りがいいナという感じに感動を覚えながら、写真を撮っている。その先はハクモクレン。

　図鑑によれば、「花は日に当ると開き、夕方になると閉じる」と書いてある。

　偶然のことながら、四月の第二日曜日に、知多の自然観察会が別曽池で開かれ、偶然のことながら、池の端に花びらが紫紅色のモクレンを見てあゝ紫木蓮だと悦んでいたものである。

　さらに庭の西には、梅の花が一杯ついた（写真右下）木があって、これも、お見事。とに角、きれいだナである。早春に、甘い香りを放ちながら、冬枯れの枝に花を咲かせる姿はきれいだナー、とこれにも感嘆以外の何ものもない。

　そして庭の東には、実がいっぱいついたキンカン（写真右）が見事、実に見事以外に言葉もないほどに実をつけたキンカンがある。

　案内役となった奥方に、「食べるとどんな味がするの」と、食い意地の張った問を向ければ、早速、奥方は三つ四つとねじり取り、私の目の前へ差し出された。

　「頂きます」とばかりに、早速口に入れゝば、甘酸っぱい味は何とも言えない味と香りで、思わずニッコリ奥様も満足気な顔で、私の方を見てニッコリ。

　こんな庭があるなんて、うらやましいナー。白い花、ピンクの花、黄色の味等々。