コロナ禍の第8波の中、私たちの生活はwithコロナであるが、以前の生活を取り戻そうと制約を緩められてきました。政府の旅行支援を含めコンサートやスポーツもマスクと消毒をしながら楽しめるようになってきました。海外も行けるようになってきてはいますが、ロシアとウクライナの戦争の影響で北航路がとれずセントレアからはまだヨーロッパ直行便が出ていません。私の時間とお金のできる範囲で行けるようになるにはもう少し先になりそうです。

 

アルコス・デ・フロンテーラ(スペイン)

2010年マラガ空港からスペインのアンダルシア地方をまわる旅をしました。日本人がよく行くスペインの美しい村をまわるツアーの代表的な白い村ミハス、カサレス、ロンダなどがある地方です。

モンテフリオ(またいつか紹介します)で4泊し、次の宿泊地マラガ方面へ車を走らせると、最初に≪ミハス≫(写真①)、完全に観光地化されていて、お土産屋が軒を連ね、日本語で声をかけてきます。革製品が有名なのですがうっかりしてると中国製だったりします。「安いよ」「まだあとで」「まけて」など興ざめしますがそれだけ日本のツアーが多いのでしょう。美しく飾られた街並みは絵葉書のようです。絵にならないので次の村へ移動すると≪カサレス≫(写真②)が見えてきます。山頂の真っ白な街並みはコントラストが美しくまるでハートが浮かんでいるようでした。しかしここも街の中に入ってしまうと大作にはなりません。

次の村≪ロンダ≫へ移動します。こうやって文章で書くとすぐ近いように思われるかもしれませんがそれぞれ山道を30㎞ほど走ります。ツアーで海外旅行をされた人はほとんどをバスの中で過ごしていた思い出を持っていらっしゃる方もおありでしょう。ヨーロッパの土地は広いんですね移動時間は半端なく長いです。

次の目的地ロンダは断崖の渓谷の上に作られた村です。ダイナミックで美しいところですが、絵にするにはここしかないというところでした(写真③)。

 

さて最後の目的地アルコス・デ・フロンテーラへ向かいます。

★断崖の上に白い家々が立ち並ぶ村「アルコス・デ・ラ・フロンテーラ(Arcos de la Frontera)」

村全体が国の重要文化財地域に指定されており、村の頂上付近にある「カビルド大広場」を中心に、付近にある城塞跡やサンタマリア教会など中世そのままの姿の旧市街を目にすることができます。

また村は迷路のように入り組んでおり、その雰囲気はまるでアラブのどこかの国にいるかのよう!そんなエキゾチックさを感じつつも、スペインらしいゆったりとした雰囲気の中での村歩きを楽しめます(地球の歩き方より)。

車は道案内に従い頂上のカビルド広場へ向かうのですが、どう見ても狭すぎて違うだろう??と脇道で思案していると、パトカーのお巡りさんが先導してくれることになりました。歴史地区に入るゲートは2m、パトカーは小型車ですいすい先に入って行って手招きします。運転手の私は、ドアミラーを折りたたんで、同乗者に大丈夫?大丈夫?と10cm進むのにも冷汗が出ました。

そんな思いをして入った広場は、パラドール(*歴史的に価値の高い建築物を改装した国営ホテルのこと。「 パラドール」とは、かつての歴代王国の住まいとなった城や宮殿、由緒ある修道院や領主の館など、歴史的に価値の高い建築物を改装した国営ホテルです。)の真ん前でした。同行の師匠はその高級ホテルにすいすい入っていきます。「え~場違いなのにどうするの??」と思っていたらフロアマネージャーにジェスチャーで「絵描くから入っていい?」みたいなことを言っています。するとベランダの一等席みたいな場所に案内されました。重ねて言いますが何も注文していません。ジーパンと半ズボン、絵の道具やイーゼルを抱えた私たちを宿泊客がリゾート感たっぷりにくつろいでいるところに連れて行ってくれたのです。そこはまさしく値千金の街並みと城・断崖絶壁、眼下に広がるオリーブ畑が一望できる場所でした(写真④)。

訳を尋ねると「ヨーロッパでは絵描きは尊敬されているからたいていどこでも入れてくれる」ということでした。これには本当にヨーロッパの懐の深さを見せられた気がしました。

ヨーロッパでは、テラス席は一等席。テーブルクロスがひいてあればチップも余分に置くみたいな暗黙の了解があって、金持ちからはしっかりとるよ~という認識だったので、絵描きをただで入れてくれるなんて思いもしませんでした。およそ1時間しっかりスケッチさせてもらって申し訳なくてココアを注文して景色を堪能しました。

 

さて高級ホテルをでて城までの迷路のような道を進みます。そんなに観光客も来なくて(大型バスは上まで入れないから)ひなびた感じがスペインのシェスタの時間とあったのかのんびり歩けます(写真⑤⑥⑦)。

いつも思うのですが、不便と思わなければそれは不便じゃないんだな。車も入れない坂道だらけのこの路地には変わらず住民の暮らしがあるのだと。

 

この記事が出るころに1/4(水)~ 9(月)「HOPE」(写真⑧)

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コロナ禍の第8波の中、私たちの生活はwithコロナであるが、以前の生活を取り戻そうと制約を緩められてきました。政府の旅行支援を含めコンサートやスポーツもマスクと消毒をしながら楽しめるようになってきました。海外も行けるようになってきてはいますが、ロシアとウクライナの戦争の影響で北航路がとれずセントレアからはまだヨーロッパ直行便が出ていません。私の時間とお金のできる範囲で行けるようになるにはもう少し先になりそうです。

 

アルコス・デ・フロンテーラ(スペイン)

2010年マラガ空港からスペインのアンダルシア地方をまわる旅をしました。日本人がよく行くスペインの美しい村をまわるツアーの代表的な白い村ミハス、カサレス、ロンダなどがある地方です。

モンテフリオ(またいつか紹介します)で4泊し、次の宿泊地マラガ方面へ車を走らせると、最初に≪ミハス≫(写真①)、完全に観光地化されていて、お土産屋が軒を連ね、日本語で声をかけてきます。革製品が有名なのですがうっかりしてると中国製だったりします。「安いよ」「まだあとで」「まけて」など興ざめしますがそれだけ日本のツアーが多いのでしょう。美しく飾られた街並みは絵葉書のようです。絵にならないので次の村へ移動すると≪カサレス≫(写真②)が見えてきます。山頂の真っ白な街並みはコントラストが美しくまるでハートが浮かんでいるようでした。しかしここも街の中に入ってしまうと大作にはなりません。

次の村≪ロンダ≫へ移動します。こうやって文章で書くとすぐ近いように思われるかもしれませんがそれぞれ山道を30㎞ほど走ります。ツアーで海外旅行をされた人はほとんどをバスの中で過ごしていた思い出を持っていらっしゃる方もおありでしょう。ヨーロッパの土地は広いんですね移動時間は半端なく長いです。

次の目的地ロンダは断崖の渓谷の上に作られた村です。ダイナミックで美しいところですが、絵にするにはここしかないというところでした(写真③)。

 

さて最後の目的地アルコス・デ・フロンテーラへ向かいます。

★断崖の上に白い家々が立ち並ぶ村「アルコス・デ・ラ・フロンテーラ(Arcos de la Frontera)」

村全体が国の重要文化財地域に指定されており、村の頂上付近にある「カビルド大広場」を中心に、付近にある城塞跡やサンタマリア教会など中世そのままの姿の旧市街を目にすることができます。

また村は迷路のように入り組んでおり、その雰囲気はまるでアラブのどこかの国にいるかのよう!そんなエキゾチックさを感じつつも、スペインらしいゆったりとした雰囲気の中での村歩きを楽しめます(地球の歩き方より)。

車は道案内に従い頂上のカビルド広場へ向かうのですが、どう見ても狭すぎて違うだろう??と脇道で思案していると、パトカーのお巡りさんが先導してくれることになりました。歴史地区に入るゲートは2m、パトカーは小型車ですいすい先に入って行って手招きします。運転手の私は、ドアミラーを折りたたんで、同乗者に大丈夫?大丈夫?と10cm進むのにも冷汗が出ました。

そんな思いをして入った広場は、パラドール(*歴史的に価値の高い建築物を改装した国営ホテルのこと。「 パラドール」とは、かつての歴代王国の住まいとなった城や宮殿、由緒ある修道院や領主の館など、歴史的に価値の高い建築物を改装した国営ホテルです。)の真ん前でした。同行の師匠はその高級ホテルにすいすい入っていきます。「え~場違いなのにどうするの??」と思っていたらフロアマネージャーにジェスチャーで「絵描くから入っていい?」みたいなことを言っています。するとベランダの一等席みたいな場所に案内されました。重ねて言いますが何も注文していません。ジーパンと半ズボン、絵の道具やイーゼルを抱えた私たちを宿泊客がリゾート感たっぷりにくつろいでいるところに連れて行ってくれたのです。そこはまさしく値千金の街並みと城・断崖絶壁、眼下に広がるオリーブ畑が一望できる場所でした(写真④)。

訳を尋ねると「ヨーロッパでは絵描きは尊敬されているからたいていどこでも入れてくれる」ということでした。これには本当にヨーロッパの懐の深さを見せられた気がしました。

ヨーロッパでは、テラス席は一等席。テーブルクロスがひいてあればチップも余分に置くみたいな暗黙の了解があって、金持ちからはしっかりとるよ~という認識だったので、絵描きをただで入れてくれるなんて思いもしませんでした。およそ1時間しっかりスケッチさせてもらって申し訳なくてココアを注文して景色を堪能しました。

 

さて高級ホテルをでて城までの迷路のような道を進みます。そんなに観光客も来なくて(大型バスは上まで入れないから)ひなびた感じがスペインのシェスタの時間とあったのかのんびり歩けます(写真⑤⑥⑦)。

いつも思うのですが、不便と思わなければそれは不便じゃないんだな。車も入れない坂道だらけのこの路地には変わらず住民の暮らしがあるのだと。

 

この記事が出るころに1/4(水)~ 9(月)「HOPE」(写真⑧)