子どもの眼(5)

 

ぞうの心　　　　　Ｋ・美枝

 

ぞうは　のっそりだ

からだを

少しでいいから

小さくしてほしそうに

心の中で思っているよ

ぜったい

だって　耳もでっかいし

はなもそう

 

目やしっぽだけ小さい

そんなところだけ

小さいんだもの

 

 

犬の心　　　　　Ｍ・浩次

 

えさをくれると

しっぽをふって

よろこんで食べる

 

けど

ほかの人が来ると

なつかない

しっぽをさげて

おこってやる

 

でも

ほかの人が来て

えさをくれると

なんとなく

なついてしまうから

へんだ

 

 

となりのねこ　　　　　Ｍ・知久

 

ぼくが

子どもべやにいたら

となりのうちのねこが

ちょこちょこと

だいどころに入ってきた

 

ごはんがのせてある

つくえの上に

ちょこっととびのった

そして

そこにすました顔をして

ちょこんとすわった

 

「おもしろいねこだな」

と思ったよ

 

​

 

先生　きいて　　　　　Ｋ・雅美

 

先生　きいて

私　べんきょうきらい

 

いつも夜ねるとき

「あした学校があるから

やだな」

って思ってるんだよ

 

土曜日の夜が

いちばんうれしいだよ

「あした学校ないから

なにして遊ぼうかな」

って思ってねていると

日曜日になったゆめが

出てくるんだよ

 

そうしたら　すぐに

あしたになるんだよ