◆六年三組俳句集「春夏秋冬」（2）◆

　夏（２）

夏の海みんなが泳ぐ楽しいな　　福田　由成②

海辺には色あざやかに人の波　　松下　祐子④

広い海大きな波がおしよせる　　渡辺　輝昭③

お祭りだ花火がドンとなっている　　磯村佳代子②

夏の夜あつくて寝れん寝冷えする　　神谷　俊範⑦

墓まいり火の玉飛ぶきもだめし　　太田　年紀⑥

　秋

秋の空夕焼けこやけ赤トンボ　　浜田　和江⑦

赤トンボなかなかつかめん困ったな　　伊藤　法江②

赤トンボ夕やけ空に飛んでいく　　新美　健一⑦

静かな夜辺りで鳴くは虫の声　　清水　幸作③

夜おそく小鳥は帰る親のもと　　若松美奈子⑤

まん丸いくらい月夜に虫の声　　沢田　真幸⑦

風呂入り月をながめりゃ歌うたう　　八木　伸代①

日がさして落葉がいっそう赤くする　　松下　亜紀④

木の葉ちるさびしがり屋の木々たちよ　　青木美保子③

しかられて外で泣きなき公園へ　　大林奈津子⑥

　冬

富士山が上から下までまっ白け　　杉江　伸二①

かれ葉おち集めて焼いたいもを食う　　伊藤　利夫⑥

かれ葉落ちあたり一面冬の里　　竹内　教浩③

風吹けばかれ葉落ちるよさみしいな　　水上　優子⑧

雪が降るまゆがひきつる冷たいな　　杉江　和美④

皿洗いできたしもやけひどくなる　　日比野　愛⑥

除夜の鐘一〇八たたけばお正月　　太田　幹也⑥

坊主めくり坊主を出せばそんをする　　伊藤　正悟⑥