2019年7月23日~ 10月14日までクリムト展が豊田市美術館にて開催中です。過去最大級の展示ですのでぜひこの機会に訪れていただきたいと思い紹介します。クリムトといえば、超有名な「接吻」は代表作で金箔を用い、装飾性は日本の影響を受けています。図1)

グスタフ・クリムト(1862年7月14日-1918年2月6日)はオーストリアを代表する画家、ウィーン分離派の創設者であり、代表的なメンバー。装飾芸術、絵画、壁画、ドローイング、オブジェなどさまざまなメディアで制作している。

中心となるモチーフは女性の身体で、率直なエロティシズム表現が特徴である。最も影響を受けているのは日本画と日本画の手法である。

クリムトの作品の中には琳派の様式が見られる。琳派とは、尾形光琳図2)、乾山らが完成させた装飾的で意匠性に富んだ様式である。琳派の画家達が描いた渦巻き紋様、流水文様、藤・鱗・唐草の文様に大きな影響を受けている事がわかる。

初期は古典技術を基盤とした建築装飾画家として成功する。その後、個人的なスタイルへ移行し、そのエロティックな作風はさまざまな問題を引き起こした。たとえば1900年前後に制作したウィーン大学の大講堂の壁画の天井装飾画はポルノグラフィティ的だとして大変な批判を浴びる。

その後、公的な仕事を受けなくなったものの、クリムトは多くの富裕層のパトロンを持つことに成功。金箔を使って描いたセレブたちの注文肖像画「黄金時代」で大成功し、まさにこの時代がクリムト黄金時代だった。

ウィーン分離派のメンバーの中では、クリムトは日本画とその画法に最も影響を受けていたことで知られる。クリムト自身は特に弟子であった若手芸術家のエゴン・シーレに大きな影響を与えている。

クリムトの絵を見た人はその美しい金箔と日本風の文様、卓越したデッサン力に虜になる。しかしその主題は常にスキャンダル性を前面に出しているので好き嫌いがわかれる作家だと思います。

私は中学生のころ、画集を買ってもらったのがクリムトを知るきっかけでしたがその美しい絵画とロマンチックな構図にドキドキしたのを覚えています。

私のノートや教科書の余白はイラストやデッサンやいたずら書きのマンガでいっぱいでした。

母親は厳しく、テストでもちょっとしたミスで点数を下げるとよく叱られました。

なぜならテストの裏には絵がいっぱい描いてあったからです。「そんなに時間があるならちゃんと見直しなさい」とよく言われました。

私にとって、美術は違う世界の扉を開けてくれるものでした。

勉強して100点取って親を喜ばせることがそんなに大事なの?暗記したり、計算したり、そんなことよりもっと違うことに時間を費やしたいと本気で思っていました。

誰でもできるものから自分にしかできないものへ‥自我の目覚めは美術と共にありました。

クリムトに限らず、画家はみな、自分自身の画風の確立に苦悩して苦悩してオリジナリティを見出していきます。

派手な装飾性にばかり目を向けられますが、私は彼の風景画もとても好きです。

クリムトが好んで使った真四角のキャンバスには美しい庭園や水に映った別荘の景色など、こんなに多彩な色を使っても描き分けができているものだと感心させられます。

穏やかで彼の精神性が感じられます。

世界的に圧倒的な人気を誇るクリムトの展覧会、残念ながら再び愛知に来ることはまずないと言ってもいいでしょう。おすすめです。

 

今回、豊田市美術館にやってくる

「ユディトⅠ」図3)1901年にグスタフ・クリムトによって制作された油彩作品。ホロフェルネスの首をはね、手に持つヘブライ人寡婦ユディトの姿を描いたものです。

クリムトは切断されたホロフェルネスの首を手に持つユディトが恍惚状態になっている瞬間の表情を描こうとしました。

アッター湖畔のカンマー城Ⅲ 図4)恋人のフリーゲと過ごした夏、湖畔で描いた風景画で珍しい作品です。

「ベートーヴェン・フリーズ」図5)部分「歓喜の歌」複製《ベートーヴェン・フリーズ》は1901年にグスタフ・クリムトによって描かれた壁画作品。縦7フィート(約2m)、横幅は112フィート(34m)もあり、重さは4トン。現在、分離派ビルディングの気温管理ができる地下室で常設展示されています。本来の作品はベートーヴェン第九交響曲にもとづいており、3つの部分に分かれています。「幸福への憧れ」(左の壁)に続き、「敵対する勢力」(中央の壁)、そして「歓喜の歌」(右の壁)が描かれており、それらがホールの3つの壁面の上半分にフリーズ状に連なるよう構成されています。よりモダニズム性を打ち出し装飾性を増しています。

 

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2019年7月23日~ 10月14日までクリムト展が豊田市美術館にて開催中です。過去最大級の展示ですのでぜひこの機会に訪れていただきたいと思い紹介します。クリムトといえば、超有名な「接吻」は代表作で金箔を用い、装飾性は日本の影響を受けています。図1)

グスタフ・クリムト(1862年7月14日-1918年2月6日)はオーストリアを代表する画家、ウィーン分離派の創設者であり、代表的なメンバー。装飾芸術、絵画、壁画、ドローイング、オブジェなどさまざまなメディアで制作している。

中心となるモチーフは女性の身体で、率直なエロティシズム表現が特徴である。最も影響を受けているのは日本画と日本画の手法である。

クリムトの作品の中には琳派の様式が見られる。琳派とは、尾形光琳図2)、乾山らが完成させた装飾的で意匠性に富んだ様式である。琳派の画家達が描いた渦巻き紋様、流水文様、藤・鱗・唐草の文様に大きな影響を受けている事がわかる。

初期は古典技術を基盤とした建築装飾画家として成功する。その後、個人的なスタイルへ移行し、そのエロティックな作風はさまざまな問題を引き起こした。たとえば1900年前後に制作したウィーン大学の大講堂の壁画の天井装飾画はポルノグラフィティ的だとして大変な批判を浴びる。

その後、公的な仕事を受けなくなったものの、クリムトは多くの富裕層のパトロンを持つことに成功。金箔を使って描いたセレブたちの注文肖像画「黄金時代」で大成功し、まさにこの時代がクリムト黄金時代だった。

ウィーン分離派のメンバーの中では、クリムトは日本画とその画法に最も影響を受けていたことで知られる。クリムト自身は特に弟子であった若手芸術家のエゴン・シーレに大きな影響を与えている。

クリムトの絵を見た人はその美しい金箔と日本風の文様、卓越したデッサン力に虜になる。しかしその主題は常にスキャンダル性を前面に出しているので好き嫌いがわかれる作家だと思います。

私は中学生のころ、画集を買ってもらったのがクリムトを知るきっかけでしたがその美しい絵画とロマンチックな構図にドキドキしたのを覚えています。

私のノートや教科書の余白はイラストやデッサンやいたずら書きのマンガでいっぱいでした。

母親は厳しく、テストでもちょっとしたミスで点数を下げるとよく叱られました。

なぜならテストの裏には絵がいっぱい描いてあったからです。「そんなに時間があるならちゃんと見直しなさい」とよく言われました。

私にとって、美術は違う世界の扉を開けてくれるものでした。

勉強して100点取って親を喜ばせることがそんなに大事なの?暗記したり、計算したり、そんなことよりもっと違うことに時間を費やしたいと本気で思っていました。

誰でもできるものから自分にしかできないものへ‥自我の目覚めは美術と共にありました。

クリムトに限らず、画家はみな、自分自身の画風の確立に苦悩して苦悩してオリジナリティを見出していきます。

派手な装飾性にばかり目を向けられますが、私は彼の風景画もとても好きです。

クリムトが好んで使った真四角のキャンバスには美しい庭園や水に映った別荘の景色など、こんなに多彩な色を使っても描き分けができているものだと感心させられます。

穏やかで彼の精神性が感じられます。

世界的に圧倒的な人気を誇るクリムトの展覧会、残念ながら再び愛知に来ることはまずないと言ってもいいでしょう。おすすめです。

 

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「ユディトⅠ」図3)1901年にグスタフ・クリムトによって制作された油彩作品。ホロフェルネスの首をはね、手に持つヘブライ人寡婦ユディトの姿を描いたものです。

クリムトは切断されたホロフェルネスの首を手に持つユディトが恍惚状態になっている瞬間の表情を描こうとしました。

アッター湖畔のカンマー城Ⅲ 図4)恋人のフリーゲと過ごした夏、湖畔で描いた風景画で珍しい作品です。

「ベートーヴェン・フリーズ」図5)部分「歓喜の歌」複製《ベートーヴェン・フリーズ》は1901年にグスタフ・クリムトによって描かれた壁画作品。縦7フィート(約2m)、横幅は112フィート(34m)もあり、重さは4トン。現在、分離派ビルディングの気温管理ができる地下室で常設展示されています。本来の作品はベートーヴェン第九交響曲にもとづいており、3つの部分に分かれています。「幸福への憧れ」(左の壁)に続き、「敵対する勢力」(中央の壁)、そして「歓喜の歌」(右の壁)が描かれており、それらがホールの3つの壁面の上半分にフリーズ状に連なるよう構成されています。よりモダニズム性を打ち出し装飾性を増しています。