三か月前の本欄で書いた「わが家の庭は雑草園」と云うことであるが、その時はドクダミの花が一杯で、その花の名はとに角、別名のジュウヤクとは薬効が十種類もあるなんて、庭一面に咲く花を眺めて「本当かヨー」なんて、つぶやいていたものである。

　八月も初旬を迎えれば、今度はユリの蕾が大きくなり、「ワー、また我が家の庭が美しくなるぞ」との、思い万端。そして四日も過ぎれば花が咲き始め、家の車置き場から玄関までの三メートル程が、ユリの花が四つ、五つと咲き誇る。（写真2）

　ユリの名前はタカサゴユリ。台湾原産の種で、一九世紀の末にイギリスに導入されてから、観賞用に各国で栽培されている多年生草木とか。

　花はユリそのもので美しいが、葉は細長く、数多くついていて、地面から三十センチばかりのところで計ってみると、巾は七～八ミリで長さは十四～十五センチで、とに角、一杯ついている。

　草地のある庭なら、oh！ここにも咲いているナと思う程よく咲いて、目を楽しませてくれる。

　そんな中、武豊の海辺に近い道路を半田方面へ車で走っていると、左手の草地にユリが一杯咲いている。「ワァーすごいユリだー」と思っていると、信号交差点。信号が黄色から赤に変わり、そこに半田市港町四丁目と記されていた。信号の赤が幸し、右折して、近くの広場に車を止め、先程の広い草地に出れば、美事なユリの花が一面に咲いている。車道と並行している歩道を歩きながら、早速、カメラを取り出して、写真、写真と相成った次第。（写真1）

　前に記したように、葉っぱが細く、数が多いのを撮りたかったが、残念ながら少し距離があって撮れない。家のユリで撮ろうかナ。