3回目の一人旅は11月後半、和歌山へ向かいました。奇しくも岸田総理が爆弾を投げられて有名になってしまったあの港町です。

 

一人旅1日目

夕日の雑賀崎漁港へ。日本のアマルフィと呼ばれている港町です。刻一刻と色を変える空と海。あらためてターナーってすごいって思いながら一枚スケッチ。

秋の日暮れは早く、あっという間に薄簿の世界になっていきます。誰一人いない港の沈んでゆく夕陽を見ながら美しさに見とれました。3時間半かけての独り占めの景色です。

 

一人旅2日目

朝9℃から昼間23℃へ乱高下の1日。朝一番の雑賀崎灯台は寒さで震え、ダウンジャケット着てウインドブレーカー。耳当てのついた帽子に手袋でスケッチしました。雑賀崎はバブルの頃に建てられたであろう住宅街が、ちょっと寂れて立ち並ぶ昭和のリゾートタウンといった雰囲気です。

幅50㎝ほどの小径は坂になったり、下ったり入り組んだくねくね階段道となっています。ここで生活するのは大変だろうなと思いながら、巡っていると廃業したホテルが見えました。落書き、ごみ、心が痛む光景で、なんでも有名な心霊スポットになっているようです。

コロナの影響もあってか2年半のブランクは、スケッチに訪れた場所すべてに影響が見られました。空き店舗に手の入っていない植栽、寂れた感じは否めません。私のように一人でも多くの方がもう一度旅に出てくれれば、地方の観光地も賑わいを取り戻すことができるはずです。午前中に2枚。

お昼は有名な和歌山ラーメンの「白とんこつラーメン」。

午後からは、醤油発祥の地、町並み保存地区の湯浅町を訪ねて、お堀端や鉄の煙突のある街並みを描く。帰ってからお堀のスケッチ場所、写真撮り忘れてる大失敗に気づいた!スケッチはあくまで印象を1時間半程度で早描きするものですからあとから油絵などの作品にするには資料としての写真は必須です。幸いにして旅行会社の資料写真で代用できました。

 

一人旅3日目

和歌山市は雨と風速10mにもなる予報!絵描きは天気にはかないません。雨となっては何もできないのが恨めしい。こんな時は近隣の美術館に行くのですがあいにく定休日です。今日は海沿いはダメだと判断、山側へ行く事にしました。

世界遺産「高野山」空海の開いた言わずと知れた真言宗の総本山。けっこうな九十九折りの坂道を20分、高野山の山門に到着しました。標高1000mの高野山、本日気温15℃。朝早く出たので、誰もいない金剛峯寺に入ると、画家千住博さんの襖絵が展示してあり独特の描法でメイキングも見られました。世界遺産の町石道は戦国武将などの墓所の間をまるでラピュタの世界感の中、中の橋は三途の川という設定でここからは異世界。奥の院は、空海が入定し現世の民のためにずっと祈りを捧げている聖域。写真撮影も禁止でした。

 

弘法大師様のご利益をいただき、お昼を食べてから行き先を決めかねていたんですが、和歌山市内は悪天候だろうしホテルで缶詰めも辛い…し、来た道を戻るのもなあ‥。

県道480号をあらぎ島まで行ってみようと決断!!ところがこれがえらい目に。

Googleマップは37km52分と出ていました。ふーんそんなもんかなと走り出した途端に後悔が。ヘアピンカーブでほとんど崖っぷち、センターラインはありませんし2台すれ違えるギリギリの道が続きます。あーヨーロッパの悪路を思い出しました。37km全部が行っても行ってもカーブの連続。雨も降ってくるし、スギやなどの落ち葉で道路が半分以上見えない場所もあり、これが県道なの?と毒づきながらもやっとたどり着いたのは、見たことない景色でした。

高台から見下ろす川が円形状の取り巻く中州には美しい田んぼの風景が広がっています。雨じゃなかったら最高でしたが写真だけとって帰途につきました。

 

帰りはひたすら広くて走りやすい道を探して有田ICへ抜けてやれやれです。途中は泣きそうでしたけど、これも良い思い出ですね。和歌山の紀北は行きたいところは行けたと思います。

 

まだ見ぬ美しい日本を探して気ままなスケッチ旅は続きます。

 

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3回目の一人旅は11月後半、和歌山へ向かいました。奇しくも岸田総理が爆弾を投げられて有名になってしまったあの港町です。

 

一人旅1日目

夕日の雑賀崎漁港へ。日本のアマルフィと呼ばれている港町です。刻一刻と色を変える空と海。あらためてターナーってすごいって思いながら一枚スケッチ。

秋の日暮れは早く、あっという間に薄簿の世界になっていきます。誰一人いない港の沈んでゆく夕陽を見ながら美しさに見とれました。3時間半かけての独り占めの景色です。

 

一人旅2日目

朝9℃から昼間23℃へ乱高下の1日。朝一番の雑賀崎灯台は寒さで震え、ダウンジャケット着てウインドブレーカー。耳当てのついた帽子に手袋でスケッチしました。雑賀崎はバブルの頃に建てられたであろう住宅街が、ちょっと寂れて立ち並ぶ昭和のリゾートタウンといった雰囲気です。

幅50㎝ほどの小径は坂になったり、下ったり入り組んだくねくね階段道となっています。ここで生活するのは大変だろうなと思いながら、巡っていると廃業したホテルが見えました。落書き、ごみ、心が痛む光景で、なんでも有名な心霊スポットになっているようです。

コロナの影響もあってか2年半のブランクは、スケッチに訪れた場所すべてに影響が見られました。空き店舗に手の入っていない植栽、寂れた感じは否めません。私のように一人でも多くの方がもう一度旅に出てくれれば、地方の観光地も賑わいを取り戻すことができるはずです。午前中に2枚。

お昼は有名な和歌山ラーメンの「白とんこつラーメン」。

午後からは、醤油発祥の地、町並み保存地区の湯浅町を訪ねて、お堀端や鉄の煙突のある街並みを描く。帰ってからお堀のスケッチ場所、写真撮り忘れてる大失敗に気づいた!スケッチはあくまで印象を1時間半程度で早描きするものですからあとから油絵などの作品にするには資料としての写真は必須です。幸いにして旅行会社の資料写真で代用できました。

 

一人旅3日目

和歌山市は雨と風速10mにもなる予報!絵描きは天気にはかないません。雨となっては何もできないのが恨めしい。こんな時は近隣の美術館に行くのですがあいにく定休日です。今日は海沿いはダメだと判断、山側へ行く事にしました。

世界遺産「高野山」空海の開いた言わずと知れた真言宗の総本山。けっこうな九十九折りの坂道を20分、高野山の山門に到着しました。標高1000mの高野山、本日気温15℃。朝早く出たので、誰もいない金剛峯寺に入ると、画家千住博さんの襖絵が展示してあり独特の描法でメイキングも見られました。世界遺産の町石道は戦国武将などの墓所の間をまるでラピュタの世界感の中、中の橋は三途の川という設定でここからは異世界。奥の院は、空海が入定し現世の民のためにずっと祈りを捧げている聖域。写真撮影も禁止でした。

 

弘法大師様のご利益をいただき、お昼を食べてから行き先を決めかねていたんですが、和歌山市内は悪天候だろうしホテルで缶詰めも辛い…し、来た道を戻るのもなあ‥。

県道480号をあらぎ島まで行ってみようと決断!!ところがこれがえらい目に。

Googleマップは37km52分と出ていました。ふーんそんなもんかなと走り出した途端に後悔が。ヘアピンカーブでほとんど崖っぷち、センターラインはありませんし2台すれ違えるギリギリの道が続きます。あーヨーロッパの悪路を思い出しました。37km全部が行っても行ってもカーブの連続。雨も降ってくるし、スギやなどの落ち葉で道路が半分以上見えない場所もあり、これが県道なの?と毒づきながらもやっとたどり着いたのは、見たことない景色でした。

高台から見下ろす川が円形状の取り巻く中州には美しい田んぼの風景が広がっています。雨じゃなかったら最高でしたが写真だけとって帰途につきました。

 

帰りはひたすら広くて走りやすい道を探して有田ICへ抜けてやれやれです。途中は泣きそうでしたけど、これも良い思い出ですね。和歌山の紀北は行きたいところは行けたと思います。

 

まだ見ぬ美しい日本を探して気ままなスケッチ旅は続きます。