自分が疲れてたり、落ちこんでたり、言い訳したくなる場面での自分が発する言葉って、多分、相当、相手に不快な思いをさせてるんじゃないかなって、気付きながらも、止められない。そんな自分が情けない。

 今、施設から母を受け入れて同居していて、毎日、言葉のチョイスに悩まされてる現実。認知は無いし、とりあえず、介護の苦痛はないのに、苦痛を感じてる。

 母は、かまってほしいのだろう。「ハラヘッター」「足が痒い」「腹がナンカヘンだから、病院へ連れてってぇ」「爪がのびてきたで、アンタ切ってくれんかぁ」「風呂はホントは毎日入りてぇんだょ、あんたが面倒ぐさがるで我慢してやるわ」なんてことの繰り返し。母のかまってちょーの甘える言葉を耳にした途端、私の拒絶反応が、働き出す。「母ちゃん、アンタは、91歳。何が起きても不思議じゃないんだよ。ちょっとくらい待つ事してよ。あんたのリズムで私は動けんよ。」と言ってしまう。我が家に「遠慮してないよ、幸せだよ」と常々「ありがとう」を言ってくれる母に申し訳ない仕打ちの私。ひと呼吸おいて、「母ちゃん、ちょっと待ってね。アレしてコレしたら、爪切ってやるからね」と、言うだけなのにね。

 きっと、友達にも家族にも、自分の思いを通すために、強い口調で、その場の空気を乱すような、相手の気持ちを考えない言葉の連射をしてる私だろう。

 傷付けず、傷付かず、お互いが納得出来るような、ウィットにとんだ会話が出来るよう努力していかなきゃなーと思うこの頃。

 人を陥れるような言葉。相手の人格を否定するような言葉。仲間のやる気を削ぐような言葉。こんな事ばかり言ってると、それがそのまま、自分に返ってくる日がやってくる。

 思いやりの社会にならねばね。母ちゃんと暮らし始めて、改めて学び直しをしているところです。

ハマグリ姫

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 幼い頃、父親に連れられて『赤山』と『黄山』に時々行った。両方とも父が勝手につけた名前で、特に好きだったのが『赤山』。師崎と豊浜の境の山で、現在は航空灯台が立っている(標高約95m)。当時、頂上の山肌は一面赤くて表面はなめらか、ハイネズ、シダ、ツツジ、小さく可愛い松などがポツン、ポツンと生えている感じで、特に珍しかったのは、所々にウサギの糞がコロコロとあったこと。私の師崎の家の周りの山とは全く別世界だと思った。

 最近、懐かしくなり、どんな道のりだったかと気になりだした。

 『赤山』へは、かつて師崎から豊浜への海岸沿いの道が無かったころ、女学生が山越えで通かよったという旅館の美船横から登る道と、師崎の延命寺の裏を蜂ケ城に向かう尾根の道があり、父とは尾根の道を歩いた鮮明な記憶がある。道端の赤いツツジもよく覚えている。

 

 

 カシミールという無料の地図アプリを以前より使っているが、懐かしむため地図を開いてみた。ところが両方のコースとも道が載っていないのだ。Googleマップにも、観光案内の地図にもなかった。

 確かに山越えの道は誰も通らなくなっただろうし、尾根の道は段々畑だらけだったが今はすっかり原生林のようになってしまっているので、「道」としての役目を終えたのだろうと納得した。ところが‥、最新の『国土地理院地図』を開いたら、なんと両コースとも道の一部だが生き返っているではないか。目を疑った。「通れるはず無い!」。

 納得いかず思い悩んだ末、国土地理院に訊いた。「南知多町から出された資料」を基に作ったそうだ。「もし、お望みなら削除しましょうか」、私「エエッ!!イヤ~、アノ~、私の一存では‥」。さらには、以前私が住んでいた御嶽山には、何十年も前から大きな宿泊施設があって建て替えられた後、現在は『南知多町師崎避難所』となっているが、その大きな建物が地図上に全く存在していないことにも気づいた。

 私の知らない場所でも、このようなことがいっぱいあるのでは?

 『国土地理院地図』こそ最高の地図と思っていたのに…、…。

伊藤明德