イタリア・チンクエテッレ
(その2 マナローナ)
さて5つの村を回るのには二つの方法がありました。各駅停車の電車で回る方法と遊覧船で回る方法。料金が電車の方が安いのでもちろん電車でまわります。このイタリアの田舎の電車事情がひどいもんでした。いや世界からしたらイタリアの方が普通で日本が異常なのかもしれません。
その1
海外で電車旅をしたことある人なら当然と答えるかもしれません。我々は1時間に3本、つまり20分おきにくる普通電車に乗るつもりでした。しかし待てど暮らせどこない。みんなのんびり本でも読みながら待っています。結局18分ほど遅れて到着・・この後のダイヤはどうなるんだろうねとあきれてしまいます。
その2 停車位置が決まっていない。
日本ならホームに線が引いてあって、待っている位置に電車はとまり、目の前で扉があくはず。しかしそんなものはきまっていないので、適当にとまって、適当に開く。
その3 アナウンスがない。
日本なら乗ったとたんに乗車のお礼、安全運転の注意、マナーの徹底、次の駅のご案内と次から次へと教えてくれます。しかしアナウンスは一切ありません。次の駅(マナローナ)に着くと雑音だらけのマイクが「マナローナ」とさけぶのみ。イタリア語を理解しない人はあらかじめ降りる駅を数えてないとわからなくなっちゃいます。
その4 ホームと電車の幅と高さの差。
ホームに着いた電車に乗り込もうとすると電車とホームの差が20数cmはあります。そして電車の乗車位置が高いのです。ホームから25㎝くらいあったような気がします。じゃあお年寄りはどうするの?とみていると周りの人がちゃんと手助けしています。荷物を持ってあげて手を引いて引っ張り上げる。こういう風に助け合って成り立っているんだと温かい気持ちになりました。
遅れたって誰も文句言わない。乗りにくくたって目的地に着けるんだからいいじゃない。次の駅?誰かに聞いたらいいじゃない?親切に教えてくれるんだから。日本みたいに全部便利でセルフでできちゃうとコミュニケーションは減ると思います(写真①)。
さて、次の目的地マナローナは電車で10分。降りてから海岸線まではお土産屋さんやイタリア料理店が軒を連ねます。観光目的ではないけれどそこは女子なのでウキウキしてみますが、お土産は重いものが多いのです(写真②)。オリーブオイル、オリーブオイル石鹸、イタリアのカラフルな陶器、乾燥パスタ、もちろんワイン。一人23キロの制限付きトランク、半分は画材ですから持ってきた日本食を食べ終えて残ったスペースがお土産用ですからこれは無理というものです。イタリア観光局も考えてくれればいいのにね。
マナローナは滞在しているヴェルナッツァからはトレッキングでも来れる2時間半のコースがあります。ヨーロッパ人はこれを目的に来る人も多いようで、町を見下ろすところでスケッチしているとまあまあ声をかけられます。絵描いてるところを写真撮らせてとか、どこから来たの?仕事何?絵売ってくれとか‥(写真③)。観光地で描くデメリットは外野がうるさいことですね。
お腹も減ったのでランチにしようということになりました。レストランに入るとそりゃあここまで来たらシーフード!シーフード!イタリア風ブイヤベースの写真が目に飛び込んで即断。値段も見ずに注文してしまいました。来てみるとまあ豪華な煮込み料理。その美味しいかったこと。しかし世界遺産の観光地のレストランでこれはすごい会計になるんじゃないかと3人でひやひやしてましたが、合計38ユーロ。まあ手ごろでよかったこと、一安心しました。
断崖絶壁のこの5つの村はそれぞれ入り江を持っていて何世紀もの間船でしか行き来できませんでした。この入り江はすぐにリグリア海に面しているので、ちょっとでも風が吹くと打ち付ける波は1mを超えるので、小さな船はすぐに壊れてしまいます。そこで港には船を揚げて伏せておいてあるのです(写真④)
美しい海とカラフルな建物、そして小舟たち。その光景は夕暮れになるとピンク色に染められてなんとも言えないおとぎ話のような美しさになります。
その美しい景色を自選展では100号の油絵にしました。
「CALM COVE」穏やかな入り江という意味(写真⑤)
・老春の戯言No.002日本再興の道 ・私の出会った作品81 ・この指とまれ324 ・長澤晶子のSPEED★COOKING!
・日々是好日 ・美の回廊Vol.61 ・若竹俳壇 ・わが家のニューフェイス ・愛とMy Family ・たまには褒めてほしい
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イタリア・チンクエテッレ
(その2 マナローナ)
さて5つの村を回るのには二つの方法がありました。各駅停車の電車で回る方法と遊覧船で回る方法。料金が電車の方が安いのでもちろん電車でまわります。このイタリアの田舎の電車事情がひどいもんでした。いや世界からしたらイタリアの方が普通で日本が異常なのかもしれません。
その1
時刻通りに来ない。海外で電車旅をしたことある人なら当然と答えるかもしれません。我々は1時間に3本、つまり20分おきにくる普通電車に乗るつもりでした。しかし待てど暮らせどこない。みんなのんびり本でも読みながら待っています。結局18分ほど遅れて到着・・この後のダイヤはどうなるんだろうねとあきれてしまいます。
その2
停車位置が決まっていない。日本ならホームに線が引いてあって、待っている位置に電車はとまり、目の前で扉があくはず。しかしそんなものはきまっていないので、適当にとまって、適当に開く。
その3
アナウンスがない。日本なら乗ったとたんに乗車のお礼、安全運転の注意、マナーの徹底、次の駅のご案内と次から次へと教えてくれます。しかしアナウンスは一切ありません。次の駅(マナローナ)に着くと雑音だらけのマイクが「マナローナ」とさけぶのみ。イタリア語を理解しない人はあらかじめ降りる駅を数えてないとわからなくなっちゃいます。
その4
ホームと電車の幅と高さの差。ホームに着いた電車に乗り込もうとすると電車とホームの差が20数cmはあります。そして電車の乗車位置が高いのです。ホームから25㎝くらいあったような気がします。じゃあお年寄りはどうするの?とみていると周りの人がちゃんと手助けしています。荷物を持ってあげて手を引いて引っ張り上げる。こういう風に助け合って成り立っているんだと温かい気持ちになりました。
遅れたって誰も文句言わない。乗りにくくたって目的地に着けるんだからいいじゃない。次の駅?誰かに聞いたらいいじゃない?親切に教えてくれるんだから。日本みたいに全部便利でセルフでできちゃうとコミュニケーションは減ると思います(写真①)。
さて、次の目的地マナローナは電車で10分。降りてから海岸線まではお土産屋さんやイタリア料理店が軒を連ねます。観光目的ではないけれどそこは女子なのでウキウキしてみますが、お土産は重いものが多いのです(写真②)。オリーブオイル、オリーブオイル石鹸、イタリアのカラフルな陶器、乾燥パスタ、もちろんワイン。一人23キロの制限付きトランク、半分は画材ですから持ってきた日本食を食べ終えて残ったスペースがお土産用ですからこれは無理というものです。イタリア観光局も考えてくれればいいのにね。
マナローナは滞在しているヴェルナッツァからはトレッキングでも来れる2時間半のコースがあります。ヨーロッパ人はこれを目的に来る人も多いようで、町を見下ろすところでスケッチしているとまあまあ声をかけられます。絵描いてるところを写真撮らせてとか、どこから来たの?仕事何?絵売ってくれとか‥(写真③)。観光地で描くデメリットは外野がうるさいことですね。
お腹も減ったのでランチにしようということになりました。レストランに入るとそりゃあここまで来たらシーフード!シーフード!イタリア風ブイヤベースの写真が目に飛び込んで即断。値段も見ずに注文してしまいました。来てみるとまあ豪華な煮込み料理。その美味しいかったこと。しかし世界遺産の観光地のレストランでこれはすごい会計になるんじゃないかと3人でひやひやしてましたが、合計38ユーロ。まあ手ごろでよかったこと、一安心しました。
断崖絶壁のこの5つの村はそれぞれ入り江を持っていて何世紀もの間船でしか行き来できませんでした。この入り江はすぐにリグリア海に面しているので、ちょっとでも風が吹くと打ち付ける波は1mを超えるので、小さな船はすぐに壊れてしまいます。そこで港には船を揚げて伏せておいてあるのです(写真④)
美しい海とカラフルな建物、そして小舟たち。その光景は夕暮れになるとピンク色に染められてなんとも言えないおとぎ話のような美しさになります。
その美しい景色を自選展では100号の油絵にしました。
「CALM COVE」穏やかな入り江という意味(写真⑤)