コロンジュ・ラ・ルージュ Collonges-la-Rouge

 “おとぎばなしの挿絵のようなバラ色の村”(写真①)

 コロンジュ・ラ・ルージュは、フランスの中南部あたりヌーヴェル=アキテーヌ地域圏、コレーズ県の村。『25の塔のまち』(cite aux vingt-cinqtours)という別称をもちます。

 「フランスの最も美しい村々協会」の本部があり第1号認定の村でもあります。フランス語を直訳すると‘赤を張り付ける’の意味の通り、村の建物全てが赤砂岩で建てられていて、村全体が赤い家の町並みです。(写真②)

 

 「フランスの美しい村」という認定には制約があって、

・人口が2000人以下で、都市化されていない地域であること

・歴史的建造物、自然遺産を含む保護地区を最低2箇所以上保有していること

・協会が定める基準での歴史的遺産を有すること

・歴史的遺産の活用、開発、宣伝、イベント企画などを積極的に行う具体的事案があること

 

 歴史ある村は、ロカマドゥールを経由してやってくる、サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路を目指す巡礼者たちを受け入れたことで、収入を持続的にもたらす源となったのですが、子爵領だった村がフランス王領に変換されると人口が減ってしまい、19世紀になってコロンジュ・ラ・ルージュと改名して現在は500名弱の住民が住むだけとなっています。

 この村はとても人気があって観光客が絶えないところです。訪れる年間の観光客は70万人!(写真③) スケッチしていても昼頃には大型バスが何台も到着し、レストランや土産物店は多くの人でにぎわいます。

 

 2012年6月、トゥルーズ空港から車で3時間。今のように携帯が発達していなかったころでしたので、メールでやり取りした地図と写真と電話番号だけが頼り。向こうは英語がほとんど話せない、私もフランス語は全く話せない。電話では全く通じず、仲間の中の片言のフランス語ができるメンバーが地図と写真を頼りに聞いて回ってたどり着いたものでした。

 私たちはこの村に5日間滞在しました。この年は気候がおかしくて寒く雨も多くて苦労しました。借りた一軒家は300エーカーの庭を持つ大きな家でしたが、雨漏りがして大家さんを呼んで大騒ぎしたのを覚えています。石造りの古い家は大変寒くて家の中でもずっとダウンを着て過ごしました。

 お詫びにと彼らの家に招待されましたが、スケッチに行くスケジュールがあるからと辞退して、近隣の村々をまわってスケッチしました。

 

 『25の塔のまち』の別称の通り、本当にたくさんの塔があります。坂道や丘の上からでも随所にとんがり帽子のような塔が見えるのでビューポイントだらけです。どこを切り取っても絵になる村、山の中にポツンとある村のなので霧も出たり、雨も多いのですが、しっとりと濡れた赤煉瓦の色合いが新緑とのコントラストが映えてとても美しいところです。

 15世紀から16世紀の建物の壁がすべて赤レンガで造られていて細い石畳を縫って歩くと、まるで映画や物語の世界に迷い込んだようです。(写真④、⑤)

 

*スケッチ サンピエール教会を望む 写真(コロンジュスケッチ)

 

 今まで紹介した村はどこも美しいですが、絶対もう一度行きたいという村を挙げてと言われたら、ここは必ず入るところです。

 

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 “おとぎばなしの挿絵のようなバラ色の村”

(写真①)

 コロンジュ・ラ・ルージュは、フランスの中南部あたりヌーヴェル=アキテーヌ地域圏、コレーズ県の村。『25の塔のまち』(cite aux vingt-cinqtours)という別称をもちます。

 「フランスの最も美しい村々協会」の本部があり第1号認定の村でもあります。フランス語を直訳すると‘赤を張り付ける’の意味の通り、村の建物全てが赤砂岩で建てられていて、村全体が赤い家の町並みです。(写真②)

 

 「フランスの美しい村」という認定には制約があって、

・人口が2000人以下で、都市化されていない地域であること

・歴史的建造物、自然遺産を含む保護地区を最低2箇所以上保有していること

・協会が定める基準での歴史的遺産を有すること

・歴史的遺産の活用、開発、宣伝、イベント企画などを積極的に行う具体的事案があること

 

 歴史ある村は、ロカマドゥールを経由してやってくる、サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路を目指す巡礼者たちを受け入れたことで、収入を持続的にもたらす源となったのですが、子爵領だった村がフランス王領に変換されると人口が減ってしまい、19世紀になってコロンジュ・ラ・ルージュと改名して現在は500名弱の住民が住むだけとなっています。

 この村はとても人気があって観光客が絶えないところです。訪れる年間の観光客は70万人!(写真③) スケッチしていても昼頃には大型バスが何台も到着し、レストランや土産物店は多くの人でにぎわいます。

 

 2012年6月、トゥルーズ空港から車で3時間。今のように携帯が発達していなかったころでしたので、メールでやり取りした地図と写真と電話番号だけが頼り。向こうは英語がほとんど話せない、私もフランス語は全く話せない。電話では全く通じず、仲間の中の片言のフランス語ができるメンバーが地図と写真を頼りに聞いて回ってたどり着いたものでした。

 私たちはこの村に5日間滞在しました。この年は気候がおかしくて寒く雨も多くて苦労しました。借りた一軒家は300エーカーの庭を持つ大きな家でしたが、雨漏りがして大家さんを呼んで大騒ぎしたのを覚えています。石造りの古い家は大変寒くて家の中でもずっとダウンを着て過ごしました。

 お詫びにと彼らの家に招待されましたが、スケッチに行くスケジュールがあるからと辞退して、近隣の村々をまわってスケッチしました。

 

 『25の塔のまち』の別称の通り、本当にたくさんの塔があります。坂道や丘の上からでも随所にとんがり帽子のような塔が見えるのでビューポイントだらけです。どこを切り取っても絵になる村、山の中にポツンとある村のなので霧も出たり、雨も多いのですが、しっとりと濡れた赤煉瓦の色合いが新緑とのコントラストが映えてとても美しいところです。

 15世紀から16世紀の建物の壁がすべて赤レンガで造られていて細い石畳を縫って歩くと、まるで映画や物語の世界に迷い込んだようです。(写真④、⑤)

 

*スケッチ サンピエール教会を望む 写真(コロンジュスケッチ)

 

 今まで紹介した村はどこも美しいですが、絶対もう一度行きたいという村を挙げてと言われたら、ここは必ず入るところです。