7月に入った頃、テントを車の屋根に積んで御岳山のキャンプ場へ。辿り着いたらすでに暗くて強風雨。テント張りを諦め最後の一個というバンガローを探し当て、寝た。

　翌日、台風が接近らしいということで予定を切り上げ帰路に。ところが武豊に着いたら星が妙に綺麗。「食料がいっぱいあるし、小野浦あたりでテント張ろう！」となった。

　砂浜の木を集めてキャンプファイヤー、周りの花火の音がうるさかったが寝た。

　ところが、暫くして足先の冷たさで目が覚めた。あれよと思う間にテント内が水びたしに。結局、車の中で4人寝た。

　朝、周りのテントは一つもなくプール状態。ジャブジャブと片付けていたら、誰か近づいてくる‥、目を疑った。なんと、密かに憧れていたひとだったのだ。

　「そこのバンガローに職場の人たちと昨晩から泊まっていて、もうすぐ解散なの」。

　すかさず「送っていこうか！」。

　彼女の家に着いたら、お母さんが「どーぞ、どーぞ、上がって」。

　泥で汚れたままの男4人、スイカをご馳走になった‥。

　以来、テント持参のキャンプをしていない。

　最近〈ソロキャンプ〉がYouTubeやTV番組で多く放送されている。

　それに刺激され焚火台、ナイフ、斧、更に最近、大流行のメスティンを買った。

　「道具は揃った！」。が、残念なことに気が付いた「臆病な私にはソロキャンプは絶対に無理」。

　そこで、〈おうちキャンプ〉を楽しむことに。メスティンを使って定番の炊飯。米1.5合で30ｇの固形燃料が燃え尽きたら（約25分）炊飯終了、このやり方を〈自動炊飯〉という。因みに〈始めチョロチョロ、中パッパ〉は一切無用。

　こんな簡単な炊き方で美味しくて、ほど良い〈おこげ〉が絶妙。

　飯盒炊爨（はんごうすいさん）ならぬ〈メスティン自動炊飯〉をしに、あの頃にワープしたい！みんなでキャンプに出掛けたい！

コロナが終わったら。

伊藤　明德

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