イタリア プロチーダ島のコッリチェッラ港

 プロチーダ(plocida)島は、ナポリの西に浮かぶ周囲16㎞人口1万弱の島です。青の洞窟で有名なカプリ島、イスキア島のすぐそばです。

 

 今回紹介するプロチーダ島は、13年前ツアーではなく母と二人個人旅行を計画。しかしいざ計画し始めるとイタリアの治安の悪さに、周囲から女二人旅への猛反対にあいます。そこで師匠ともう一人兄弟弟子の男の子と不思議な組み合わせの4人旅となりました。

 イタリアの旅行会社(日本人のいる)に直接お願いして、フィレンツェ~ローマ~ナポリ~プロチーダ島をまわる旅をコーディネイトしてもらったものです。往復の航空券と泊まるホテル、新幹線〈フィレンツェ-ローマ)の切符、プロチーダ島へ渡るフェリーの切符、ローマからナポリまでのチャーター車(イタリア人ドライバー付き・なまりの強い英語)。これを現地の旅行社にたのみました。当時は携帯も小さな画面でインターネットもPCしかダメでしたので、あらかじめすべての手配を日本でしておかなければならなかったのです。

 

 フィレンツェ~ローマ~アッシジ~ナポリをへて、いよいよフェリーでプロチーダ島へ渡ります。これが直行ではなくていろんな島をまわって客をおろしていく船でしたので、プロチーダ島が見えてきたと思ったら、4人のトランクは一番奥に詰められて大変な思いをして引きずり出しました。

 港から私たちが滞在するコッリチェッラ港は山を越えて反対側でしたのでタクシーで移動。ここまでしか入れないよと降ろされたのは港を見下ろす急な坂道の上でした。ホテルに電話するとムキムキの気のいいおっちゃんが迎えに来てくれてトランクをホテルまで運んでくれました。(無料なのは行きだけで帰りはなんとトランク一つにつき15ユーロもとられることに…)

 やっとついてホテルのテラスから眺めた時、はるばる来たかいがあったと一同感動。絶景のホテルHotel la Casa sul Mareでした。(写真①②)

 

 隣のカプリやイスキア島に滞在するお金持ちのヨットがコッリチェッラ港に停泊しておいしい魚介類を食べにくることで有名な湾。これっといった見どころがあるわけではなく地元の漁師や観光業で成り立っています。

 でも絵を描くには大変面白いところでした。いろいろなパステルカラーで塗られた建物は、いまで言う“元祖インスタ映え”の景色です。

 漁師が網の手入れや船のペンキを塗っているところは日本の漁村と変わりません。(写真③④)そのあか抜けない感じが人々の暮らしのにおいがして、心惹かれるものがあります。

 

 滞在したのは6月末でしたが、暑さには参りました。昼間は30度以上になって、汗だくで描いていると恥ずかしながらあせもができてしまいました。そこで薬局で説明するんですが英語が通じません。ここでは、若い人は英語が話せますが、50代以上の人はほとんどイタリア語のみで大変コミュニケーションに苦労しました。レストランでも英語のメニューがないのでさっぱりわからずとうとう、絵を描いて食べたいものを伝えました。この絵に店主は大喜びして店中に見せて回っていました。海外では絵描きは尊敬されることが多くて、ずいぶん助けられました。

 

 今回コロナで海外スケッチ旅行に行けなくなって、2020? 2021の展覧会に、このプロチーダ島の景色を描こうと決めました。もう長い間、風景画家として活動してきましたが、風景の中に決して描かなかったものがあります。それは生活の匂いでした。今回の絵はまさしくそれを描きたいと思ったのです。建物の窓一つ一つに人々が住んでいて、船や車には人々の生活がある。このコロナ禍になって、観光客が全くいなくなったあの島は、いったいどうしているんだろう。そんな思いで、洗濯物や車など初めて入れました。

 描いているうちにどんどん色は変わり、応援と恋しい気持ちが画面全体をバラ色に染めていきました。

ポン・デ・ザール50号展 油彩 F50号 「Sunset」(写真⑤)

 

Copyright©2003-2017 Akai Newspaper dealer

プライバシーポリシー

あかい新聞店・常滑店

新聞■折込広告取扱■求人情報■ちたろまん■中部国際空港配送業務

電話:0569-35-2861

 

あかい新聞店・武豊店

電話:0569-72-0356

あかい新聞店・常滑店

新聞■折込広告取扱■求人情報■ちたろまん■中部国際空港配送業務

電話:0569-35-2861

あかい新聞店・武豊店

電話:0569-72-0356

 

Copyright©2003-2017 Akai Newspaper dealer

プライバシーポリシー

イタリア プロチーダ島のコッリチェッラ港

 プロチーダ(plocida)島は、ナポリの西に浮かぶ周囲16㎞人口1万弱の島です。青の洞窟で有名なカプリ島、イスキア島のすぐそばです。

 

 今回紹介するプロチーダ島は、13年前ツアーではなく母と二人個人旅行を計画。しかしいざ計画し始めるとイタリアの治安の悪さに、周囲から女二人旅への猛反対にあいます。そこで師匠ともう一人兄弟弟子の男の子と不思議な組み合わせの4人旅となりました。

 イタリアの旅行会社(日本人のいる)に直接お願いして、フィレンツェ~ローマ~ナポリ~プロチーダ島をまわる旅をコーディネイトしてもらったものです。往復の航空券と泊まるホテル、新幹線〈フィレンツェ-ローマ)の切符、プロチーダ島へ渡るフェリーの切符、ローマからナポリまでのチャーター車(イタリア人ドライバー付き・なまりの強い英語)。これを現地の旅行社にたのみました。当時は携帯も小さな画面でインターネットもPCしかダメでしたので、あらかじめすべての手配を日本でしておかなければならなかったのです。

 

 フィレンツェ~ローマ~アッシジ~ナポリをへて、いよいよフェリーでプロチーダ島へ渡ります。これが直行ではなくていろんな島をまわって客をおろしていく船でしたので、プロチーダ島が見えてきたと思ったら、4人のトランクは一番奥に詰められて大変な思いをして引きずり出しました。

 港から私たちが滞在するコッリチェッラ港は山を越えて反対側でしたのでタクシーで移動。ここまでしか入れないよと降ろされたのは港を見下ろす急な坂道の上でした。ホテルに電話するとムキムキの気のいいおっちゃんが迎えに来てくれてトランクをホテルまで運んでくれました。(無料なのは行きだけで帰りはなんとトランク一つにつき15ユーロもとられることに…)

 やっとついてホテルのテラスから眺めた時、はるばる来たかいがあったと一同感動。絶景のホテルHotel la Casa sul Mareでした。(写真①②)

 

 隣のカプリやイスキア島に滞在するお金持ちのヨットがコッリチェッラ港に停泊しておいしい魚介類を食べにくることで有名な湾。これっといった見どころがあるわけではなく地元の漁師や観光業で成り立っています。

 でも絵を描くには大変面白いところでした。いろいろなパステルカラーで塗られた建物は、いまで言う“元祖インスタ映え”の景色です。

 漁師が網の手入れや船のペンキを塗っているところは日本の漁村と変わりません。(写真③④)そのあか抜けない感じが人々の暮らしのにおいがして、心惹かれるものがあります。

 

 滞在したのは6月末でしたが、暑さには参りました。昼間は30度以上になって、汗だくで描いていると恥ずかしながらあせもができてしまいました。そこで薬局で説明するんですが英語が通じません。ここでは、若い人は英語が話せますが、50代以上の人はほとんどイタリア語のみで大変コミュニケーションに苦労しました。レストランでも英語のメニューがないのでさっぱりわからずとうとう、絵を描いて食べたいものを伝えました。この絵に店主は大喜びして店中に見せて回っていました。海外では絵描きは尊敬されることが多くて、ずいぶん助けられました。

 

 今回コロナで海外スケッチ旅行に行けなくなって、2020? 2021の展覧会に、このプロチーダ島の景色を描こうと決めました。もう長い間、風景画家として活動してきましたが、風景の中に決して描かなかったものがあります。それは生活の匂いでした。今回の絵はまさしくそれを描きたいと思ったのです。建物の窓一つ一つに人々が住んでいて、船や車には人々の生活がある。このコロナ禍になって、観光客が全くいなくなったあの島は、いったいどうしているんだろう。そんな思いで、洗濯物や車など初めて入れました。

 描いているうちにどんどん色は変わり、応援と恋しい気持ちが画面全体をバラ色に染めていきました。

ポン・デ・ザール50号展 油彩 F50号 「Sunset」(写真⑤)