新聞は、 めくっていくと地方版を含めて『読み物』として興味をくすぐられる話題が結構詰まっている。

　先日の中日新聞に、平成で一番売れた本『バカの壁』の著者でもある養老孟司氏の講演があったという記事が。それを見て、ずいぶん前にはなるが、とてもビビッときたことを思い出した。それは、『埋もれた絵発掘に奔走』という収集家の記事。小さな面積だがその絵にビビッと。以前住んでいた家から毎日見ていた景色だったからだ。

　『下手の横好き』と深く自覚をしているが、私も過去一枚こっきり油絵を描いたことがあった。なんと、記事中の絵の右端の景色と私の絵の左端の景色が重なり合うことなく、一枚のパノラマ風景になるではないか。ビビッ!!こんな偶然ある??（当時、中日半田支局にお世話いただき、収集家の堀田さんとやり取りしました）

　画家の15年後に私は同じ風景を眺めた訳ですが、私が良いと感じた景色の構図は、重なり合う部分が見事になく、養老氏の述べる『壁』、2枚の絵の端が接するところは、もしかしたら『壁』を真横から見た線、とでも言えるのではないか…。などと一人、思ったりした。

伊藤　明德

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