私が所属する「愛知美浜町漁協」には、昔から女性部という組織はありません。夫婦もしくは親娘、兄弟の構成で漁をしている、小さな組合なのです。後継者も私(還暦)の主人たちの年代で立ち消えです。

 昭和中盤から平成中盤までは、漁師も企業戦士並みに景気がよく、海苔養殖も魚もアサリも、体力的にはキツイ労働です。それでも船で沖に出れば、獲物に不自由はない時代でした。

 しかし、自然界は永久ではなく、現在の漁業、漁師は考える時代に変化しています。

 アサリ採取が主の私たちの漁協。ニュース等で周知のように、アサリが姿を消す事態になり、先行きが不安になってきました。そんな時でした。今から四年前、当時の組合長の発案に、役場の産業課職員の方が敏速に対応してくださり、官民協力のもと、「漁師の母ちゃんに楽しみを?」のキャッチフレーズで「ツメタガイプロジェクトチーム」を立ち上げる事に!

 アサリを食べちゃう天敵の巻き貝「ツメタガイ」、通称「うんね」を、逆に、ヒトが食べちゃう?!と話が盛り上がり、地元の加工会社さんに協力をお願いして、味付け等の試行錯誤、包装デザインの練り直し等、役場職員の若い感性の応援があり、今では町の「ふるさと特産品」の逸品として佃煮に生まれ変わりました。

 美浜町は人口減少が止まりません。自分の住むまちの魅力を発信する企画の中に、プロジェクトチーム発足のおかげで、オバチャンが参加させていただく機会が増えました。いち漁師の身でありながら、マーケティングの勉強会、「海音貝・うんね」のびん詰めPRに、各イベントに出向き、名刺交換をするという驚きの体験を次から次へさせてもらっています。…死ぬまで勉強(笑)。

 目標があるって事は、生きる力が宿ってくる、そんな気がしている今の私ですが…。

 

磯貝みよ子

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 昭和中盤から平成中盤までは、漁師も企業戦士並みに景気がよく、海苔養殖も魚もアサリも、体力的にはキツイ労働です。それでも船で沖に出れば、獲物に不自由はない時代でした。

 しかし、自然界は永久ではなく、現在の漁業、漁師は考える時代に変化しています。

 アサリ採取が主の私たちの漁協。ニュース等で周知のように、アサリが姿を消す事態になり、先行きが不安になってきました。そんな時でした。今から四年前、当時の組合長の発案に、役場の産業課職員の方が敏速に対応してくださり、官民協力のもと、「漁師の母ちゃんに楽しみを?」のキャッチフレーズで「ツメタガイプロジェクトチーム」を立ち上げる事に!

 アサリを食べちゃう天敵の巻き貝「ツメタガイ」、通称「うんね」を、逆に、ヒトが食べちゃう?!と話が盛り上がり、地元の加工会社さんに協力をお願いして、味付け等の試行錯誤、包装デザインの練り直し等、役場職員の若い感性の応援があり、今では町の「ふるさと特産品」の逸品として佃煮に生まれ変わりました。

 美浜町は人口減少が止まりません。自分の住むまちの魅力を発信する企画の中に、プロジェクトチーム発足のおかげで、オバチャンが参加させていただく機会が増えました。いち漁師の身でありながら、マーケティングの勉強会、「海音貝・うんね」のびん詰めPRに、各イベントに出向き、名刺交換をするという驚きの体験を次から次へさせてもらっています。…死ぬまで勉強(笑)。

 目標があるって事は、生きる力が宿ってくる、そんな気がしている今の私ですが…。

 

磯貝みよ子