本年の1月12日に梅原猛さんが亡くなられました。

 私はその直近に、別の個所で、「受け継ごう菩薩道に立つ梅原猛の仏教論」の一文を書きました。理由は、どの新聞も梅原さんの訃報を伝え、梅原さんの業績や経歴を詳しく報道するも、梅原猛さんの「仏教論」の要の点が書かれていないことに気づいたからです。

 私は「知多の哲学者」として梅原猛さんを尊敬し、「梅原猛の仏教思想」という形で本も出しています。梅原さんの仏教論の素晴らしさは仏教が持つ諸理論を深く解明しただけでなく、仏教が持つ道徳性に着目し、日本仏教が日本道徳をつくってきたという事実を描き出したところにあると思います。「仏の教えは仏になること」、慈悲実践が仏者の任務、この活動を通して日本仏教は日本道徳をつくってきたと言います。

 梅原さんが講演でよく語った語に、「仏教の知恵を学んで生活に役立てよう」があります。仏教の知恵とは菩薩の知恵、みんなが仲よく共存するための知恵、慈悲の心です。社会問題を語る時も「能」を語る時もいつも語っていました。日本仏教が培ってきた慈悲の心を学んで仏になり善い社会をつくっていこう。これが梅原さんの日本仏教論でした。

 私はこの仏教論は受け継ぐ必要があると思っています。そこで私は、先の一文のタイトルに「梅原猛の仏教論」だけでなく、「受け継ごう」の語を添えたのでした。

 梅原さんのこの仏教論に触発されて、私は、「知多から見た日本仏教」の構想を温めています。何かの機会があれば是非発表したいと考えています。この仏教論は梅原さんの仏教論を裏付けるものになるでしよう。なぜなら、知多地方が仏教を受容する中で、人々がどのように共存の村づくりを進めてきたかを見ていくことを、この論は目標とするからです。

 私は長い間、高校の教員をしてきました。生徒指導では苦労しました。その苦労の中で出会ったのが聖人の思想でした。イエスは隣人愛を説き、釈迦は慈悲の心を説き、孔子は恕を説き、ソクラテスは善に生きよと説きました。すべてが共存の心を説いています。この共存の心こそ社会の原理、哲学の原理と思い、そこで私は、聖人の説く思いやりの心と共存の心を大切にして、いいクラスをつくりいい学校にしようを訴えてきたのでした。退職後も、地域で哲学の勉強会を開き、この聖人の思想の勉強を継続しています。そんな中で出会ったのが、この「梅原猛の仏教論」でした。私と同じ考えの人がいる、つまり聖人の思想(仏教の思想)で道徳を高めようとしている人がいるというのが第一印象でした。これ以降、梅原仏教論は私の思想の導きの糸となりました。

 

 では、実際には、梅原さんの実績や経歴を新聞はどう伝えたのでしょうか。私の感想を交えて要約的に紹介することとします。先の別個所での一文では、各紙の報道について検討を加えましたが、亡くなられて半年以上も過ぎた今、各紙の報道を個別に論評するのは意味がないと思えますので、ここでは新聞を特定せず、まとめた形で論評することにします。読んだ各紙は、毎日、中日、朝日、赤旗の4 紙です。

 私は冒頭で、梅原猛さんの「仏教論」の要の点が書かれていないと言いましたが、それはその通りですが、しかし報道された中味は大変素晴らしいものでした。梅原さんは仏教論のみを説いただけでなく、日本文化を総合的に研究する中で「梅原猛の日本仏教論」に到達したのですから当然です。それゆえ、それを確認しながら私が大切に思う梅原仏教論を述べていくことにします。

(次号につづく)

 

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 本年の1月12日に梅原猛さんが亡くなられました。

 私はその直近に、別の個所で、「受け継ごう菩薩道に立つ梅原猛の仏教論」の一文を書きました。理由は、どの新聞も梅原さんの訃報を伝え、梅原さんの業績や経歴を詳しく報道するも、梅原猛さんの「仏教論」の要の点が書かれていないことに気づいたからです。

 私は「知多の哲学者」として梅原猛さんを尊敬し、「梅原猛の仏教思想」という形で本も出しています。梅原さんの仏教論の素晴らしさは仏教が持つ諸理論を深く解明しただけでなく、仏教が持つ道徳性に着目し、日本仏教が日本道徳をつくってきたという事実を描き出したところにあると思います。「仏の教えは仏になること」、慈悲実践が仏者の任務、この活動を通して日本仏教は日本道徳をつくってきたと言います。

 梅原さんが講演でよく語った語に、「仏教の知恵を学んで生活に役立てよう」があります。仏教の知恵とは菩薩の知恵、みんなが仲よく共存するための知恵、慈悲の心です。社会問題を語る時も「能」を語る時もいつも語っていました。日本仏教が培ってきた慈悲の心を学んで仏になり善い社会をつくっていこう。これが梅原さんの日本仏教論でした。

 私はこの仏教論は受け継ぐ必要があると思っています。そこで私は、先の一文のタイトルに「梅原猛の仏教論」だけでなく、「受け継ごう」の語を添えたのでした。

 梅原さんのこの仏教論に触発されて、私は、「知多から見た日本仏教」の構想を温めています。何かの機会があれば是非発表したいと考えています。この仏教論は梅原さんの仏教論を裏付けるものになるでしよう。なぜなら、知多地方が仏教を受容する中で、人々がどのように共存の村づくりを進めてきたかを見ていくことを、この論は目標とするからです。

 私は長い間、高校の教員をしてきました。生徒指導では苦労しました。その苦労の中で出会ったのが聖人の思想でした。イエスは隣人愛を説き、釈迦は慈悲の心を説き、孔子は恕を説き、ソクラテスは善に生きよと説きました。すべてが共存の心を説いています。この共存の心こそ社会の原理、哲学の原理と思い、そこで私は、聖人の説く思いやりの心と共存の心を大切にして、いいクラスをつくりいい学校にしようを訴えてきたのでした。退職後も、地域で哲学の勉強会を開き、この聖人の思想の勉強を継続しています。そんな中で出会ったのが、この「梅原猛の仏教論」でした。私と同じ考えの人がいる、つまり聖人の思想(仏教の思想)で道徳を高めようとしている人がいるというのが第一印象でした。これ以降、梅原仏教論は私の思想の導きの糸となりました。

 

 では、実際には、梅原さんの実績や経歴を新聞はどう伝えたのでしょうか。私の感想を交えて要約的に紹介することとします。先の別個所での一文では、各紙の報道について検討を加えましたが、亡くなられて半年以上も過ぎた今、各紙の報道を個別に論評するのは意味がないと思えますので、ここでは新聞を特定せず、まとめた形で論評することにします。読んだ各紙は、毎日、中日、朝日、赤旗の4 紙です。

 私は冒頭で、梅原猛さんの「仏教論」の要の点が書かれていないと言いましたが、それはその通りですが、しかし報道された中味は大変素晴らしいものでした。梅原さんは仏教論のみを説いただけでなく、日本文化を総合的に研究する中で「梅原猛の日本仏教論」に到達したのですから当然です。それゆえ、それを確認しながら私が大切に思う梅原仏教論を述べていくことにします。

(次号につづく)