「メジロを飼う」ことによって、友とのつながりや竹細工でのメジロ籠の作りがあったのですが、今回の「○○を飼う」では、「この指とまれ」の趣旨とは若干違う方向になると思います。悪しからず。
次に紹介する二つの飼うでは、今のように、癒しのために飼うというよりか、生活のためのものでした。
うさぎを飼う
子どものいる家ではうさぎを三・四羽、飼っていました。兎が出れないように木のりんご箱に竹板を釘で打ち付けてうさぎ小屋を作ったものでした。
うさぎの飼育は、私たちの小遣い稼ぎだったのです。うさぎを友達と交換して増やし、一・二年飼っては売っていたのです。その時期になると、自転車の荷台に大きな籠と麻袋を積んでうさぎを買いに来ていました。子どもの間では、売ったうさぎはハムになるのだとか言ってました。兄が毛の長いアンゴラうさぎを飼っていて毛を刈って毛を売っていましたが、長くは飼っていなかったようです。
ねこを飼う
百姓の家には、どこもねこを飼っていました。
なぜかというと、ねずみが多かったからです。今ではめったに見かけなくなりましたが、子どものころは「天井裏で運動会、なあに」といったなぞなぞがあったくらいでした。台所の戸の「かまち」の上を平気に走っているねずみを時々見かけました。そんなときの出番がねこなのです。一間(一八〇cm)の高さをジャンプしてねずみを捕ろうとするねこのたくましさに感動したものでした。
私の家では三毛ねこを飼っていました。ねずみを捕るねこの品定めの三ヵ条を紹介しましょう。
一、首筋をつまみ上げると丸くなるねこであること
一、足の裏に黒ぼちがあること
一、めすであること
はじめのことは、背筋、腹筋、瞬発力などと関連があると考えられるのですが、二つめは根拠に欠けているように思われます。三つめについては、おすは一所に居着かない習性があるのだそうです。
野良仕事している母のそばで遊んだり、昼寝をしたりしているねこの姿を思い出します。
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