モウソウタケ
このタケのなじみは、何といっても筍でしょう。塩漬けにして保存していたものを六月の田植えころ、よく食べました。何もない時期なので、めずらしく、何よりのおかずであり、うまかった覚えがまだ舌に残っています。
また、筍の皮で梅干しを包んでチュッチュとおやつ代わりに吸った味も忘れていません。
モウソウタケで作って遊んだのは、竹トンボ、竹ぽっくり、虫かご、筏(いかだ)などでした。
モウソウタケは肉厚ですので、竹ひごも作っていました。もちろん、これまでに紹介しましたマダケやハチクの方が作りやすかったです。均一の太さの竹ひごにするためには、いろいろの太さの径の穴があいている五?六センチ四角の鉄製の竹ひご作り道具がありました。金物屋さんにまだあるかもしれません。
竹ひごで鳥かごや飛行機・グライダーの翼や凧を作る時期は、秋から冬にかけてでした。この時期の竹は水気が少ないので、腐りにくく、虫が入らないのです。ちょうどその頃になると、それらの遊びもはやったのでしょう。
竹ひごを真っすぐにしたり、曲げたりするのには、ローソクの火でした。竹ひごをローソクの火にあぶりながら、設計図どおりに飛行機やグライダーの翼を作ったものでした。
モウソウタケに関係したなぞなぞを紹介します。
(1)酒を飲んで山で赤く(実際は黄色)なってフラフラしているものなあに
(2)畑でタケに首を引っ掛けられて泣いているものなあに。
タケの葉は、笹舟や笛の弁になります。
ネブチ(竹の根)は、子どもの頃、先生の指示棒やいたずら坊主の頭叩きでした。叩かれるのを知っておりながら、長いネブチを見つけると、自慢げに持っていったものでした。
※答:(1)タケ (2)大根
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