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香川京子さんには、一目惚れだった。テレビドラマ『ママ日曜でありがとう』で魅力的なママを演じている香川さんを見たとき、ドキドキした。当時小学生だった私は、こういう人と結婚したいと決めた。そして、その片思いは五十年近い時を経た今になっても変わらない。好きな人の前だからドキドキしているのに、「私も村上さんのファンです。お声がすてきですし、堅苦しくもなく、ゲストの方とのやりとりではお相手の気持ちを尊重していらっしゃるでしょう」などと言われ、完全にノックアウトされた気分だ。 |
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![]() 香川さんは、日本映画の名だたる監督作品に数多く出演し、映画ファンを魅了してきた。役柄では、気品を漂わせつつ、静かなイメージがあるが、意外な素顔もある。 |
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この先、演じたい役について尋ねると、「自分ではわからない新しい自分を引き出してもらえる作品でしょうか。やってみたいのは喜劇の役。人をわっと笑わせるんじゃなくて、なんとなくおかしいという役をやってみたいなと思います。昔からお茶目な役が好きでしたから…。」これまた涼しい顔しておっしゃる。 映画への尽きせぬ思い 香川さんはこれまで一二〇本の映画に出ているが、ご自身が忘れられない作品というと、溝口健二監督の『近松物語』だそうだ。「何の演技指導もなく、自分で考えるしかなくて苦しみの連続でしたから。そうしたなかで芝居の根本を教えられた作品」だそうだ。 私が印象深いのは、『ひめゆりの塔』だ。僕もこの四月に沖縄に行ったが、基地の膨大な広さやひめゆりの塔や平和の礎…実際に沖縄に行ってみなければわからないということがたくさんあると感じた。温かくやさしい沖縄の人々の人柄は、今も昔も変わらないと思うが、それまで平和に暮らしていた人たちがあの戦禍に巻き込まれたと思うと胸が締めつけられた。 香川さんは自分の出演作品の解説をしたり、昔の映画のよさを伝えていくための活動を意識的にしている。東京近代美術館フィルムセンターに、三〇〇点以上もの資料を寄贈したことが評価され、去年、映画保存に貢献した人に贈られる国際フィルム・アーカイブ連盟賞を、日本人として初めて受賞した。「今はデジタル化が進んでフィルムを使わなくなっているでしょう。DVD用とフィルム用では映写機が違うので、昔のフィルム映画を見たいと思っても容易に見ることができなくなっています。これは映画界にとっての危機。だからフィルムを保存しようという運動のお手伝いができればと考えています」。 それにしても香川さんは若い。八十歳という年齢を意識させない。「むしろ気持ちは若返っているような気がします。一人で美術館に出かけたり、毎日が楽しいの。家庭と仕事のバランスを考えながら、無理をしないようにやってきました。村上さんもフリーになったとはいえ、無理はなさらずに、規則正しい生活を送られるほうがいいと思いますよ。」とアドバイスしてもらい、ただただ恐縮する村上であった。 |
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■イネ・セイミプロフィール フルート奏者として活躍中。俳画家。 絵画を幼少より日展画家の(故)川村行雄氏に師事。俳画を華道彩生会家元(故)村松一平氏に師事。俳画の描法をもとに、少女、猫等を独自のやさしいタッチで描いている。個展多数。 * 俳画教室開講中 |
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