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真理さんの声 職業柄、あたりまえと言われればそれまでだが、声の力は大きいと思う。ことばの力も大きいが、ことばが相手の心に届くかどうかは、声の力によるところが大きい。人は、声の響きによって、癒されもし励まされもする。この人の声を聞いていると、不思議と暖かい気持ちになり、明るく弾んだ気持ちになる。 その人の名は、松永真理さん。初対面の時から、「松永さん」と呼ぶより、「真理さん」と呼びたくなる雰囲気を醸し出している。働く女性たちにとっても、その名を聞くだけで、元気になるという存在だ。 松永真理の名は、手のひらの中の革命と言われる iモードの名付け親、iモード開発の立役者として、すっかり知れ渡っている。 携帯電話は、耳に当てて通話するより、画面を見つめて、ボタンをピコピコ押しながら、メール交換をしたり、情報入手をすることのほうが多くなっている。いまやどこでもかしこでも見かける光景になった。自分の欲しい情報が、携帯電話の画面から入手できる。 |
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iモードのiにはいろんな思いが込められている。インフォメーションのi、インタラクティブ(双方向)のi、そして「愛」に通じるという語感もある。 ご自身は、さぞかしメカに強いと思ったら、iモードも完全に使いこなせないという。逆に言えば、自分と同じように、普通の人が普通に使えるのを目標にしていたということだ。 ![]() 「ひとつの形が出来上がると、次のことがやりたくなるみたい」という。いつも就職氷河期を経験した21歳の自分に戻ることが出来る。「何物でもない。ピュアな原点に立ち返る自分、挑戦する自分を大切にしたい」 さぞかし、ハイヒールの音を高鳴らせ、肩で風切って歩く猛烈ウーマンかと思いきや、さにあらず。小柄な体に、いつも笑みをたたえ、キャリアを重ねた今も、可愛げのある女性なのだ。 偶然と必然 |
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「あれこれ思いめぐらすのが好きで、新しいことを作り出すのが好きで、数字より文字が好きで、女の子より男の子が好きで、となると・・・編集の仕事かな」 おぼろげながら、自分のやりたいことが見えてきた真理さんは、当時、就職情報をビジネスにして注目を浴び初めていたリクルートを選ぶ。ここなら、仕事を楽しんでやれそうだと思った。 実際、リクルートの社風は、仕事が嬉しい楽しいと思えるものだった。細かい管理がない。ルールを押し付けない。加点主義が貫かれていた。自由闊達な空気があった。 新入社員としての配属先は、希望の出版部ではなかった。しかし、がっかりする真理さんを、「いつかはやりたいことに出会えるよ」と、暖かく励ます仲間や上司に恵まれた。 入社4年目に、ようやくチャンスが巡ってくる。「とらばーゆ」の編集をすることになった。週刊誌のリズムが自分に合った。企画をどんどん出し、人脈をどんどん増やし、楽しく仕事をしていた。 しかし、29歳のとき、再び望まない部署への異動命令。今度は、完全にふて腐れた。やる気を失い、辞職も考えた。結婚もせず、仕事にも乗れず、体調も壊した。29歳とはなんとも女性にとって、やっかいな年齢だった。その時も、「いま、決めなくてもいいんじゃないか」とサポートしてくれる良き上司に恵まれた。 次のチャンスは2年後に来た。「就職ジャーナル」の編集長を任された。「ただし一人で、一年以内に黒字にせよ。さもないと廃刊」という条件付きだった。それまで培った人脈をフル活用して、外部スタッフを集め、難関に挑んだ。「これまでで最大の試練の場」だが、これを乗り切れば、新しい自分に出会える、キャリアの土台になると踏ん張った。 そして、就職ジャーナルを軌道に乗せると、今度は、「とらばーゆ」編集長として、ライバル誌とのアイデア合戦に臨んだ。その仕事には、達成感や、成長感、人の役にたったと思える効力、人として嬉しいと思えることが詰まっていた。 真理さんは、「プレッシャーよりプレジャー(喜び)を感じていたい」という。若き修行時代は、プレッシャーの連続だったが、後でその経験がプレジャーに変わっていることを感じることが多々あった。喜びを味わうために、適度なプレッシャーは、必要と思っている。 真理さんの人生は、いつも偶然を味方につけてきたように思えるが、必然になるはずの偶然を、見逃さなかったということだろう。偶然を大切にしていれば、必然は自ずとついてくる。偶然と必然をどうブレンドしていくか、それが、その人らしさにつながるのではないだろうか。 |
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■イネ・セイミプロフィール フルート奏者として活躍中。俳画家。 絵画を幼少より日展画家の(故)川村行雄氏に師事。俳画を華道彩生会家元(故)村松一平氏に師事。俳画の描法をもとに、少女、猫等を独自のやさしいタッチで描いている。個展多数。 * 俳画とは |
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