落語の方に三人で旅をする噺がある。昔から「三人旅の一人乞食」と言われるように、三人で旅をすると、とかく一人が爪弾きに成り易い。
 そういえば、あたしも日本舞踊家、楽師(バロック・リュートとピヤノ)、作・編曲家の「三人旅」をしている。長い人生の間には、これが一抜け、二抜け…ということになっていくのだろうなあと思っていたのだけど、それがそうでもなく、互いに寄りかかっているから不思議だ。
 かれこれ10年に渡って勘萃が指揮を仰せつかっておりますブラス楽団「アンサンブルフレンズ」がポートメッセなごやに見参しました。行儀の良い他のマーチング・バンドとは打って変わって、だだっ広い会場でも「やりたい放題」。どちら様も、お怒りのございませんよう。二月十一日(日)、第二十三回「動くコンサート」にて。
 河合ゆえ(クラフト・フラワー・デザイナー)さんとのコラボ。ゆえさんと助手の月子ちゃん(役の上の名)がお花を生けるのへ、手前どもが繰り出す「花降る夜の春待ち夜話」という物語りが絡んでいくのでございます。
二月二十三日(金)、揚輝荘(名古屋市指定有形文化財)にて。
 「しらかわホールY♡SEコンフェスタ」 音楽プロデューサーの伊藤直樹さんに「寄席ってあるでしょ?あの落語とか漫才やらマジック、曲芸、紙切りなんかを一っぺんに見て楽しめる。あんなことをクラシック音楽の世界でもできませんかねえ。」と言ってみたのは、たぶん9年前のこと。その翌年には、この勘萃が夜7時から翌朝までバッハを一人で弾き続ける「夜もすがらバッハ」を企画してもらい、さらにその翌年からは通常の時間帯にクラシック四組の演奏家が咲き競う「Y?SEコン」は始まった。そんなふうだったから、このコンサートは格別な思いでトリを務めさせてもらいました。
 二月二十五日(日)、しらかわホールにて。
 ところで、この企画に先立って舞台配置図を所望されたのだけど、ひぃさまが提出したのはこれ。
 本当はこんなに書き込まないといけません。
かれこれ30年に渡り婚礼ピヤノでお耳汚しをさせていただいている結婚式場。「出雲殿」から「IZUMODEN」、そして「マリエカリヨン」へとその名は変わっても、ふたりの門出を祝う心持ちで変わることなく弾いております。今年は三十三日伺い一三〇時間に渡って愛しいベーゼンドルファーを弾き倒しました、とさ♡
 楽市楽座「ドリームタイム」へゲスト出演。南は沖縄から北は北海道までを毎年巡る野外劇団が今年もやってきた。手前ども「ひぃさま❀藤間勘萃」もゲスト出演させていただいて新作(京都・京北の川のほとりにある工房で染めの仕事をする夫婦の不思議なお話)を披露した。
 そんなこととは別に、あたしはいつも、あの手造りの池と、それに浮かぶお盆舞台に見入っている。六月二日(日)、大須「大光院」にて。
 七月になると手前どもが務める大学も夏休みを迎える。定年は70 歳とのことだから、そろそろラストスパートもかけなくちゃな…と思いながら夏休みを過ごしております。
 秋には岐阜にある大学へも授業に伺う。
 夏の「アンサンブルフレンズ」この楽団は格別である。何しろ合い言葉は「やりたい放題」と「吹けや!踊れや!」、それから「乾涸びんように」の、たったそれだけ。ファンクのリズムに乗って「三番叟」を踊る勘萃の手には巫女鈴が。八月四日(日)、灼熱の「アスナル金山ステージ」にて。八月四日(日)、涼しい「名古屋市民会館中ホール」にて( 今はビレッジ・ホールという名で呼ぶそうですねえ)。
 安保成子(有松絞りABO NONKIKAKU代表)さんの「青海波」とフレンチ松浦シェフのバーベキュー、そして京がたり「ひぃさま❀藤間勘萃」とが織りなす「名残りの浴衣会」。屋外にていただく珠玉のバーベキュー、すぐ近くまでやってきた夕立は、名残惜しそうにゴロン、ゴロンと鳴っていた。
 八月二十四日(土)、Matsuura(四間道)にて。
 年も暮れ始めた十一月の終わり、突然ライターが壊れた。「これはあたしの人生で最後のライターだ。もし、これを無くしたり、これが壊れたりしたら、あたしぁ煙草を止めますよ。」と、大きな事を言って買ったライターだったので、もう煙草を止める事からは逃げられない、万事休すである、ああ懐かしい。
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■この指とまれ
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■ちょっとおじゃまします                   
■元気の出てくることばたち
 落語の方に三人で旅をする噺がある。昔から「三人旅の一人乞食」と言われるように、三人で旅をすると、とかく一人が爪弾きに成り易い。
 そういえば、あたしも日本舞踊家、楽師(バロック・リュートとピヤノ)、作・編曲家の「三人旅」をしている。長い人生の間には、これが一抜け、二抜け…ということになっていくのだろうなあと思っていたのだけど、それがそうでもなく、互いに寄りかかっているから不思議だ。
 かれこれ10年に渡って勘萃が指揮を仰せつかっておりますブラス楽団「アンサンブルフレンズ」がポートメッセなごやに見参しました。行儀の良い他のマーチング・バンドとは打って変わって、だだっ広い会場でも「やりたい放題」。どちら様も、お怒りのございませんよう。二月十一日(日)、第二十三回「動くコンサート」にて。
 河合ゆえ(クラフト・フラワー・デザイナー)さんとのコラボ。ゆえさんと助手の月子ちゃん(役の上の名)がお花を生けるのへ、手前どもが繰り出す「花降る夜の春待ち夜話」という物語りが絡んでいくのでございます。
 二月二十三日(金)、揚輝荘(名古屋市指定有形文化財)にて。
 「しらかわホールY♡SEコンフェスタ」 音楽プロデューサーの伊藤直樹さんに「寄席ってあるでしょ?あの落語とか漫才やらマジック、曲芸、紙切りなんかを一っぺんに見て楽しめる。あんなことをクラシック音楽の世界でもできませんかねえ。」と言ってみたのは、たぶん9年前のこと。その翌年には、この勘萃が夜7時から翌朝までバッハを一人で弾き続ける「夜もすがらバッハ」を企画してもらい、さらにその翌年からは通常の時間帯にクラシック四組の演奏家が咲き競う「Y♡SEコン」は始まった。そんなふうだったから、このコンサートは格別な思いでトリを務めさせてもらいました。
 二月二十五日(日)、しらかわホールにて。
 ところで、この企画に先立って舞台配置図を所望されたのだけど、ひぃさまが提出したのはこれ。
 本当はこんなに書き込まないといけません。
 かれこれ30年に渡り婚礼ピヤノでお耳汚しをさせていただいている結婚式場。「出雲殿」から「IZUMODEN」、そして「マリエカリヨン」へとその名は変わっても、ふたりの門出を祝う心持ちで変わることなく弾いております。今年は三十三日伺い一三〇時間に渡って愛しいベーゼンドルファーを弾き倒しました、とさ♡
 楽市楽座「ドリームタイム」へゲスト出演。南は沖縄から北は北海道までを毎年巡る野外劇団が今年もやってきた。手前ども「ひぃさま❀藤間勘萃」もゲスト出演させていただいて新作(京都・京北の川のほとりにある工房で染めの仕事をする夫婦の不思議なお話)を披露した。
 そんなこととは別に、あたしはいつも、あの手造りの池と、それに浮かぶお盆舞台に見入っている。六月二日(日)、大須「大光院」にて。

 七月になると手前どもが務める大学も夏休みを迎える。定年は70 歳とのことだから、そろそろラストスパートもかけなくちゃな…と思いながら夏休みを過ごしております。
 秋には岐阜にある大学へも授業に伺う。
 夏の「アンサンブルフレンズ」この楽団は格別である。何しろ合い言葉は「やりたい放題」と「吹けや!踊れや!」、それから「乾涸びんように」の、たったそれだけ。ファンクのリズムに乗って「三番叟」を踊る勘萃の手には巫女鈴が。八月四日(日)、灼熱の「アスナル金山ステージ」にて。八月四日(日)、涼しい「名古屋市民会館中ホール」にて( 今はビレッジ・ホールという名で呼ぶそうですねえ)。
 安保成子(有松絞りABO NONKIKAKU代表)さんの「青海波」とフレンチ松浦シェフのバーベキュー、そして京がたり「ひぃさま❀藤間勘萃」とが織りなす「名残りの浴衣会」。屋外にていただく珠玉のバーベキュー、すぐ近くまでやってきた夕立は、名残惜しそうにゴロン、ゴロンと鳴っていた。
 八月二十四日(土)、Matsuura(四間道)にて。

 年も暮れ始めた十一月の終わり、突然ライターが壊れた。「これはあたしの人生で最後のライターだ。もし、これを無くしたり、これが壊れたりしたら、あたしぁ煙草を止めますよ。」と、大きな事を言って買ったライターだったので、もう煙草を止める事からは逃げられない、万事休すである、ああ懐かしい。
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新聞■折込広告取扱■求人情報■ちたろまん■中部国際空港配送業務
電話:0569-35-2861
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電話:0569-72-0356
 落語の方に三人で旅をする噺がある。昔から「三人旅の一人乞食」と言われるように、三人で旅をすると、とかく一人が爪弾きに成り易い。
 そういえば、あたしも日本舞踊家、楽師(バロック・リュートとピヤノ)、作・編曲家の「三人旅」をしている。長い人生の間には、これが一抜け、二抜け…ということになっていくのだろうなあと思っていたのだけど、それがそうでもなく、互いに寄りかかっているから不思議だ。
 かれこれ10年に渡って勘萃が指揮を仰せつかっておりますブラス楽団「アンサンブルフレンズ」がポートメッセなごやに見参しました。行儀の良い他のマーチング・バンドとは打って変わって、だだっ広い会場でも「やりたい放題」。どちら様も、お怒りのございませんよう。二月十一日(日)、第二十三回「動くコンサート」にて。
 河合ゆえ(クラフト・フラワー・デザイナー)さんとのコラボ。ゆえさんと助手の月子ちゃん(役の上の名)がお花を生けるのへ、手前どもが繰り出す「花降る夜の春待ち夜話」という物語りが絡んでいくのでございます。
 二月二十三日(金)、揚輝荘(名古屋市指定有形文化財)にて。
 「しらかわホールY♡SEコンフェスタ」 音楽プロデューサーの伊藤直樹さんに「寄席ってあるでしょ?あの落語とか漫才やらマジック、曲芸、紙切りなんかを一っぺんに見て楽しめる。あんなことをクラシック音楽の世界でもできませんかねえ。」と言ってみたのは、たぶん9年前のこと。その翌年には、この勘萃が夜7時から翌朝までバッハを一人で弾き続ける「夜もすがらバッハ」を企画してもらい、さらにその翌年からは通常の時間帯にクラシック四組の演奏家が咲き競う「Y♡SEコン」は始まった。そんなふうだったから、このコンサートは格別な思いでトリを務めさせてもらいました。
 二月二十五日(日)、しらかわホールにて。
 ところで、この企画に先立って舞台配置図を所望されたのだけど、ひぃさまが提出したのはこれ。
 本当はこんなに書き込まないといけません。
 かれこれ30年に渡り婚礼ピヤノでお耳汚しをさせていただいている結婚式場。「出雲殿」から「IZUMODEN」、そして「マリエカリヨン」へとその名は変わっても、ふたりの門出を祝う心持ちで変わることなく弾いております。今年は三十三日伺い一三〇時間に渡って愛しいベーゼンドルファーを弾き倒しました、とさ♡
 楽市楽座「ドリームタイム」へゲスト出演。南は沖縄から北は北海道までを毎年巡る野外劇団が今年もやってきた。手前ども「ひぃさま❀藤間勘萃」もゲスト出演させていただいて新作(京都・京北の川のほとりにある工房で染めの仕事をする夫婦の不思議なお話)を披露した。
 そんなこととは別に、あたしはいつも、あの手造りの池と、それに浮かぶお盆舞台に見入っている。六月二日(日)、大須「大光院」にて。
 七月になると手前どもが務める大学も夏休みを迎える。定年は70 歳とのことだから、そろそろラストスパートもかけなくちゃな…と思いながら夏休みを過ごしております。
 秋には岐阜にある大学へも授業に伺う。
 夏の「アンサンブルフレンズ」この楽団は格別である。何しろ合い言葉は「やりたい放題」と「吹けや!踊れや!」、それから「乾涸びんように」の、たったそれだけ。ファンクのリズムに乗って「三番叟」を踊る勘萃の手には巫女鈴が。八月四日(日)、灼熱の「アスナル金山ステージ」にて。八月四日(日)、涼しい「名古屋市民会館中ホール」にて( 今はビレッジ・ホールという名で呼ぶそうですねえ)。
 安保成子(有松絞りABO NONKIKAKU代表)さんの「青海波」とフレンチ松浦シェフのバーベキュー、そして京がたり「ひぃさま❀藤間勘萃」とが織りなす「名残りの浴衣会」。屋外にていただく珠玉のバーベキュー、すぐ近くまでやってきた夕立は、名残惜しそうにゴロン、ゴロンと鳴っていた。
 八月二十四日(土)、Matsuura(四間道)にて。
 年も暮れ始めた十一月の終わり、突然ライターが壊れた。「これはあたしの人生で最後のライターだ。もし、これを無くしたり、これが壊れたりしたら、あたしぁ煙草を止めますよ。」と、大きな事を言って買ったライターだったので、もう煙草を止める事からは逃げられない、万事休すである、ああ懐かしい。