ちょうど23年のお盆の頃、長女と孫が帰省したタイミングで順番にコロナに罹患いたしました。長い人生でおおよそ風邪もひかない丈夫な体が取り柄でしたがコロナには勝てませんでした。一家全員がかかってるので、病人が病人の介護をするというつらい期間を経て快方に向かいました。第5類に移行しておりましたので仕事への影響はなかったものの、健康のありがたみを痛感いたしました。
今冬はインフルエンザも大流行しています。行動制限がなくなり楽しい行事も目白押しのころ、体調管理にはお気を付けください。

さて第4回目の一人旅は、京都です。ド定番だと思われたでしょう?いえいえ京都は京都でも山の京都、京丹後をまわります。
最初に目指すのは、前々から行きたかった「日本のマチュピチュ竹田城址」です(写真①)。
朝9時に家を出て12時半ごろ丹波をぬけて兵庫県朝来市に入りました。京都から県境をまたいですぐです。もよりのPAまほろばの里では、但馬牛のハンバーグをいただき、竹田城址へ。一般の車は上まで入れないので、山城の里停留所から2時15分の天空のバスでお城まで10分で行きます。カンカン照りの中1時間に1本のバスを考えると上でスケッチできるのはせいぜい1時間、気が焦ります。
駐車場に着いたらすぐ頂上かと思いきや、重いスケッチ道具を背負って700mの上り坂、城門までたどり着いたら城内も階段、また階段でこれには参りました。毎度毎度絵になるところには階段と坂。
着いてみると本当に周りの山々が一望できるまさに天空の城。天守閣とか残っていたらさぞ立派だろうと思われました(写真②③)。
村や川を見下ろす構図でスケッチしていると、ボランティアガイドの男性が「ここを描いたんなら是非、立雲峡も行ってください」と言われるのでわけを聞くと「立雲峡からは、この竹田城が見えるんです。有名な雲の谷間に覗く写真はそこで撮られたものなんですよ」「へえいいですね、どうやったら行けますか?」「立雲峡の駐車場から徒歩で山道を70分で第1展望台です」徒歩で登り70分?もう、残念ながらこれ以上の体力は残っていません、諦めます。
帰りのバスまで15分。急いで700m下のバス停まで戻るとぎりぎりのタイミングでした。やれやれと思っていると、たくさんの人々が歩いて下山してゆきます。理由はすぐにわかりました。上りは10分、下りは回り道をして巡回してゆくので30分かかるのです。山城の里に着いたら、のんびり歩かれていた方と同じ到着でした。旅先あるあるです。この日は福知山のビジネスホテルで宿がとってあります。贅沢さはありませんが温泉付きのビジネスホテルで旅の疲れが癒されました。
次の日、たっぷり一日あるので城崎温泉を目指します(写真④⑤)。
10時半に到着すると、外湯めぐりが有名らしく浴衣姿が目立ちました。ああ風情があるなあ、古き良き日本の温泉街だなあ、と思っているとすれ違いに聞こえるのは韓国語。まだコロナの影響で中国の人は観光ビザがおりない時期でしたので目立ったのは韓国の方でした。川に柳、温泉街、文豪志賀直哉の「城の崎にて」を思い出しながらスケッチで1枚完成。
名物皿そばを食べて移動。但馬の小京都と呼ばれる出石市に向かいました。辰鼓楼が有名ですが団体観光客と引け(スケッチするのに充分な距離)がなくてスケッチできる場所がありませんでした。出石城に向かう途中に大鳥居を発見しこれを描き始めたら突然の雨…(写真⑥⑦)。こんな日もあります。
3日目ホテルからすぐの福知山城へ向かいます(写真⑧)。大抵の美術館や公共の施設は月曜休みなのにここは火曜定休でした!下調べの甘い私のミス…でもまあ外から絵描けばいいんだし。
ここは明智光秀の居城でした。NHKの大河の影響で人気の出た場所です。下から見上げた構図でスケッチ、風は強いわ、雨はぱらつくわで集中できません。満開のハコネウツギの花が笑っているようです(写真⑨)。

これで丹波の旅は終わりのはずでしたがどうにも納得いかず、後日別便で友人と京都丹後半島のリベンジスケッチへ行きました。丹後半島の先端に歴史保存地区 伊根の舟屋群があります。漁師の舟屋が立ち並ぶ伊根も全く違った京都の良さを見せてくれます。遊覧船に乗り、湾を一周したあと一本だけ咲いていた桜を組み合わせたスケッチをしました。

スケッチ旅をしていると絵のことしか考えなくていい時間が自分を無にする時間だと気づきました。しがらみや仕事のスケジュールや過去の失敗、将来の不安、誰しもが抱える出口のない暗闇から、ほんの一時自分をリセットする。たいそうに言いますがそんな方法を一つ身につけることはとても大切です。
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ちょうど23年のお盆の頃、長女と孫が帰省したタイミングで順番にコロナに罹患いたしました。長い人生でおおよそ風邪もひかない丈夫な体が取り柄でしたがコロナには勝てませんでした。一家全員がかかってるので、病人が病人の介護をするというつらい期間を経て快方に向かいました。第5類に移行しておりましたので仕事への影響はなかったものの、健康のありがたみを痛感いたしました。
今冬はインフルエンザも大流行しています。行動制限がなくなり楽しい行事も目白押しのころ、体調管理にはお気を付けください。

さて第4回目の一人旅は、京都です。ド定番だと思われたでしょう?いえいえ京都は京都でも山の京都、京丹後をまわります。
最初に目指すのは、前々から行きたかった「日本のマチュピチュ竹田城址」です(写真①)。
朝9時に家を出て12時半ごろ丹波をぬけて兵庫県朝来市に入りました。京都から県境をまたいですぐです。もよりのPAまほろばの里では、但馬牛のハンバーグをいただき、竹田城址へ。一般の車は上まで入れないので、山城の里停留所から2時15分の天空のバスでお城まで10分で行きます。カンカン照りの中1時間に1本のバスを考えると上でスケッチできるのはせいぜい1時間、気が焦ります。
駐車場に着いたらすぐ頂上かと思いきや、重いスケッチ道具を背負って700mの上り坂、城門までたどり着いたら城内も階段、また階段でこれには参りました。毎度毎度絵になるところには階段と坂。
着いてみると本当に周りの山々が一望できるまさに天空の城。天守閣とか残っていたらさぞ立派だろうと思われました(写真②③)。
村や川を見下ろす構図でスケッチしていると、ボランティアガイドの男性が「ここを描いたんなら是非、立雲峡も行ってください」と言われるのでわけを聞くと「立雲峡からは、この竹田城が見えるんです。有名な雲の谷間に覗く写真はそこで撮られたものなんですよ」「へえいいですね、どうやったら行けますか?」「立雲峡の駐車場から徒歩で山道を70分で第1展望台です」徒歩で登り70分?もう、残念ながらこれ以上の体力は残っていません、諦めます。
帰りのバスまで15分。急いで700m下のバス停まで戻るとぎりぎりのタイミングでした。やれやれと思っていると、たくさんの人々が歩いて下山してゆきます。理由はすぐにわかりました。上りは10分、下りは回り道をして巡回してゆくので30分かかるのです。山城の里に着いたら、のんびり歩かれていた方と同じ到着でした。旅先あるあるです。この日は福知山のビジネスホテルで宿がとってあります。贅沢さはありませんが温泉付きのビジネスホテルで旅の疲れが癒されました。
次の日、たっぷり一日あるので城崎温泉を目指します(写真④⑤)。
10時半に到着すると、外湯めぐりが有名らしく浴衣姿が目立ちました。ああ風情があるなあ、古き良き日本の温泉街だなあ、と思っているとすれ違いに聞こえるのは韓国語。まだコロナの影響で中国の人は観光ビザがおりない時期でしたので目立ったのは韓国の方でした。川に柳、温泉街、文豪志賀直哉の「城の崎にて」を思い出しながらスケッチで1枚完成。
名物皿そばを食べて移動。但馬の小京都と呼ばれる出石市に向かいました。辰鼓楼が有名ですが団体観光客と引け(スケッチするのに充分な距離)がなくてスケッチできる場所がありませんでした。出石城に向かう途中に大鳥居を発見しこれを描き始めたら突然の雨…(写真⑥⑦)。こんな日もあります。
3日目ホテルからすぐの福知山城へ向かいます(写真⑧)。大抵の美術館や公共の施設は月曜休みなのにここは火曜定休でした!下調べの甘い私のミス…でもまあ外から絵描けばいいんだし。
ここは明智光秀の居城でした。NHKの大河の影響で人気の出た場所です。下から見上げた構図でスケッチ、風は強いわ、雨はぱらつくわで集中できません。満開のハコネウツギの花が笑っているようです(写真⑨)。

これで丹波の旅は終わりのはずでしたがどうにも納得いかず、後日別便で友人と京都丹後半島のリベンジスケッチへ行きました。丹後半島の先端に歴史保存地区 伊根の舟屋群があります。漁師の舟屋が立ち並ぶ伊根も全く違った京都の良さを見せてくれます。遊覧船に乗り、湾を一周したあと一本だけ咲いていた桜を組み合わせたスケッチをしました。

スケッチ旅をしていると絵のことしか考えなくていい時間が自分を無にする時間だと気づきました。しがらみや仕事のスケジュールや過去の失敗、将来の不安、誰しもが抱える出口のない暗闇から、ほんの一時自分をリセットする。たいそうに言いますがそんな方法を一つ身につけることはとても大切です。
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今冬はインフルエンザも大流行しています。行動制限がなくなり楽しい行事も目白押しのころ、体調管理にはお気を付けください。

さて第4回目の一人旅は、京都です。ド定番だと思われたでしょう?いえいえ京都は京都でも山の京都、京丹後をまわります。
最初に目指すのは、前々から行きたかった「日本のマチュピチュ竹田城址」です(写真①)。
朝9時に家を出て12時半ごろ丹波をぬけて兵庫県朝来市に入りました。京都から県境をまたいですぐです。もよりのPAまほろばの里では、但馬牛のハンバーグをいただき、竹田城址へ。一般の車は上まで入れないので、山城の里停留所から2時15分の天空のバスでお城まで10分で行きます。カンカン照りの中1時間に1本のバスを考えると上でスケッチできるのはせいぜい1時間、気が焦ります。
駐車場に着いたらすぐ頂上かと思いきや、重いスケッチ道具を背負って700mの上り坂、城門までたどり着いたら城内も階段、また階段でこれには参りました。毎度毎度絵になるところには階段と坂。
着いてみると本当に周りの山々が一望できるまさに天空の城。天守閣とか残っていたらさぞ立派だろうと思われました(写真②③)。
村や川を見下ろす構図でスケッチしていると、ボランティアガイドの男性が「ここを描いたんなら是非、立雲峡も行ってください」と言われるのでわけを聞くと「立雲峡からは、この竹田城が見えるんです。有名な雲の谷間に覗く写真はそこで撮られたものなんですよ」「へえいいですね、どうやったら行けますか?」「立雲峡の駐車場から徒歩で山道を70分で第1展望台です」徒歩で登り70分?もう、残念ながらこれ以上の体力は残っていません、諦めます。
帰りのバスまで15分。急いで700m下のバス停まで戻るとぎりぎりのタイミングでした。やれやれと思っていると、たくさんの人々が歩いて下山してゆきます。理由はすぐにわかりました。上りは10分、下りは回り道をして巡回してゆくので30分かかるのです。山城の里に着いたら、のんびり歩かれていた方と同じ到着でした。旅先あるあるです。この日は福知山のビジネスホテルで宿がとってあります。贅沢さはありませんが温泉付きのビジネスホテルで旅の疲れが癒されました。
次の日、たっぷり一日あるので城崎温泉を目指します(写真④⑤)。
10時半に到着すると、外湯めぐりが有名らしく浴衣姿が目立ちました。ああ風情があるなあ、古き良き日本の温泉街だなあ、と思っているとすれ違いに聞こえるのは韓国語。まだコロナの影響で中国の人は観光ビザがおりない時期でしたので目立ったのは韓国の方でした。川に柳、温泉街、文豪志賀直哉の「城の崎にて」を思い出しながらスケッチで1枚完成。
名物皿そばを食べて移動。但馬の小京都と呼ばれる出石市に向かいました。辰鼓楼が有名ですが団体観光客と引け(スケッチするのに充分な距離)がなくてスケッチできる場所がありませんでした。出石城に向かう途中に大鳥居を発見しこれを描き始めたら突然の雨…(写真⑥⑦)。こんな日もあります。
3日目ホテルからすぐの福知山城へ向かいます(写真⑧)。大抵の美術館や公共の施設は月曜休みなのにここは火曜定休でした!下調べの甘い私のミス…でもまあ外から絵描けばいいんだし。
ここは明智光秀の居城でした。NHKの大河の影響で人気の出た場所です。下から見上げた構図でスケッチ、風は強いわ、雨はぱらつくわで集中できません。満開のハコネウツギの花が笑っているようです(写真⑨)。

これで丹波の旅は終わりのはずでしたがどうにも納得いかず、後日別便で友人と京都丹後半島のリベンジスケッチへ行きました。丹後半島の先端に歴史保存地区 伊根の舟屋群があります。漁師の舟屋が立ち並ぶ伊根も全く違った京都の良さを見せてくれます。遊覧船に乗り、湾を一周したあと一本だけ咲いていた桜を組み合わせたスケッチをしました。

スケッチ旅をしていると絵のことしか考えなくていい時間が自分を無にする時間だと気づきました。しがらみや仕事のスケジュールや過去の失敗、将来の不安、誰しもが抱える出口のない暗闇から、ほんの一時自分をリセットする。たいそうに言いますがそんな方法を一つ身につけることはとても大切です。
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