海外の旅この指とまれちょっとおじゃまします元気のでてくることばたち
ちょっとおじゃまします
 「好きでやらなきゃぁ、この仕事はやる意味がない」と、趣味で始めた陶芸を10 年程前から本職とした。常滑で工房も構えた。工房は自分だけのお気に入りアートの空間で心地いいようだ。若手作家と交流し、刺激を受けているという。この環境に満足しているし、本当に幸運だと思っている。作る環境と、人が集まる環境は常滑の財産だという。
 小さい頃から手先は器用だった。物を作ることは得意だった。今はティーポットを中心に作陶している。そのティーポットは白化粧をした柔らかな曲線で、女性の優しさをイメージさせる。洗練されすぎない、力の抜けたムードが好きだと、20代30代の女性に人気だという。少し上質なものを……という人が求めてくれるという。どことなくノスタルジックなティーポットでも、すんなりとなじむのは、白化粧の色彩のトーンなのだろうか? 迷わず手に入れてくれる人々との出合いが嬉しいという。
 今までに3回の個展を開いた。その時の最良のものを作ろうと心掛けている。個展には毎回、訪ねてくれる人がいる。1ヶ月前の個展では、自分の作りたいものとお客さんの求めるものがピタッと一致したと、感想を話した。イメージしたものと、技術的なものが一致したティーポットは、好評だったという。
 千葉さんは今、白い釉薬に引き込まれている。焼き方によっても、この質感はひと味違う趣きがある。それぞれに個性が光り、だから釉薬と焼成の最適な関係の追求はやめられないという。また、黒い釉薬の質感も引き続き挑戦していきたいとも話す。
 趣味は音楽鑑賞と読書。
(赤井伸衣)