海外の旅この指とまれちょっとおじゃまします元気のでてくることばたち
ちょっとおじゃまします
 高垣さんは製陶所勤めの雑貨大好きな女の子だ。今は、新作のデザインやサンプル品、量産品などの商品の製造から販売、接客まで全てをこなす。製造から出荷、販売、市場調査などの会社経営の一連のノウハウを勉強することが一番ベストだと思っている。将来のことは、まだ、わからないし、何も決めていない。だから、常にフレキシブルであって、そして、ニュートラルでいたいという。陶芸作家として独立は、いつでもできる。高垣さんの出身は北海道・札幌市。札幌を離れて、七年になる。ジンギスカンが食べたい!恋しい!という。本格的に陶芸をやるならと、持ち前のフットワークの軽さから、多治見市陶磁器意匠研究所に通い、その後、常滑に来た。「常滑は北海道に住んでいた頃の憧れの本州」という。ちょっぴりミーハーのようにも思われるけれど、屋根瓦を見てウキウキしたという。「ザ・日本」という感じだった。本州は、エキサイティングな街がたくさんある。そして、多くのパワーがぶつかり合っている。だから、高垣さんは街からも人からも、パワーをもらって、新しいことにチャレンジする。パワーを持ち続けたいという。
 細かい物が好き。仕事でロクロを回して、手先で編み物を編んでみたり、レースを編んでみたりして、自宅に帰り編み物をする。肩がこりそうなものが好きという。改めて、高垣さんの作品を見せてもらった。やっぱり、細かくて、手先が器用でなければできない雑貨好きの女の子が好みそうなブローチだった。きのこの胞子をイメージして作ったという。コーディネートにひとつ加えるだけで、チャーミングで遊び心が漂ってくる。高垣さんは、洋服も生活も食事も何でも豊かにするという、面白みがある。そして好奇心旺盛なのだ。革靴、帽子、草木染や和菓子作りにも挑戦してみたいという。出来なかったことが、出来る過程が好き。究めていく過程が好きという。自分の世界を追求する自分が大好きと、話す笑顔が素敵だった。
(赤井伸衣)