海外の旅この指とまれちょっとおじゃまします元気のでてくることばたち
ちょっとおじゃまします
 うなぎの美味しさを存分に楽しませてくれる代表選手的存在の店「うなぎの中村屋」。ご主人の中村勤さんは、気さくなお人柄。客席は20席ほどだ。ここでは暖かな笑い声と、『美味しいもの』への歓喜が沸き上がっている。誰もが、うなぎの焼き上がる瞬間を、まだかまだかと心待ちにし、嬉しそうな顔を見ると、「今日も、特別に美味しいうなぎを焼いたろ!!」と、思わずにはいられないという。その嬉しそうな顔が1人、2人、3人……と、ポッポッポッと花が咲いたように、店内は暖かな空気に包まれていた。うなぎのタレの匂いにより一層の美味しさをイメージし、中村さんの人柄を感じて、やっぱり、うなぎは特別なものなんだと思った。
 中村さんが「うなぎの中村屋」を始めたのは、3 年半ほど前のことだ。以前の常滑市にはうなぎを扱う店が多くあったが、気づけば数軒しか残っていなかった。中村さんは食べる事が大好き。そして、うなぎが好物。ちょっぴり、肩を張りすぎちゃったかなぁ? やってみないことには、自分に何ができるのか、わからない。人との縁や運にも恵まれた。そして、趣味が高じて、うなぎ屋さんを始めた。そんな気持ちになれたことも、よかったなぁ。今は、限りなく自然体でいられる自分が好きだという。
 今、この商売にどっぷり浸っている。中村さんの原動力の裏には、いつも奥さまの優しさがある。どんな時でも、応援してくれる。こっそり、奥さまってどんな人? と聞けば、『気立てのいい娘』と、返ってきた。早速、辞書を引いてみた。なるほど……。中村さんとお話をしていても、ゆったりとした時間が流れている。奥さまも、穏やかな方なんでしょうね…。
(赤井伸衣)