海外の旅この指とまれちょっとおじゃまします元気のでてくることばたち
ちょっとおじゃまします
 工房が連なる一角に、自分の工房を構えて10年になる陶芸家・早川さとみさんの工房がある。ここは、早川さんにとって静かで、ゆっくりと仕事のできる大好きな場所だ。
 20数年前、会社に勤めていた。ゆとりのない毎日を過ごしていた。そんな日常生活の中で、ずーっと続けられるものを何か見つけて、しっかりやってみたいと思うようになった。生まれも育ちも常滑の早川さんは、常滑の陶芸に学ぶことはたくさんあるのではと思い、会社を辞め、共栄窯セラミックアートスクール・プロ養成コースで陶芸のノウハウを学んだ。卒業と同時に常滑陶彫会会員となり、常滑市陶彫会の陶彫展で入賞した。個展・グループ展に多数の作品を出品し、早川さんの陶芸の才能を起こしながら、その活躍の場を広げている。
 早川さんは雛人形や五月人形、狛犬・タヌキ・招き猫・ふくろうなどの動物を手がける作家だ。これらの作品の多くにポップなピンク色が施されているのが特徴だ。隣にあって気持ちの良いもの、居心地の良いものは、多くの早川さんファンを虜にしてきた。きっと、どれもほっとする作品なのだろう。早川さんが手がけた作品を並べて、愛犬と一緒に撮った写真を送ってくれるファンもいるという。早川さんは土味を生かし、自分らしい作品作りに、とことんこだわる。『まだまだ作りつづけるぞ』というバイタリティーを感じさせられた。
 陶芸を本格的に始めて、10数年。土をこね、集中して作品を作る――ちょっとした肩張り感がいいのかもしれない。「主婦業と陶芸のバランスが今、一番いいので幸せ」と早川さんは満面の笑顔で話す。
 趣味は水泳と家庭菜園。水泳は、市民大会に出場する腕前と聞く。
(赤井伸衣)