海外の旅この指とまれちょっとおじゃまします元気のでてくることばたち
ちょっとおじゃまします
 知らず知らず足が遠のきがちになってしまった常滑の日常。遠のきがちになってしまった窯元跡を利用し、9月から休憩処としてオープンさせた。当面は、金・土・日曜日の週末だけの営業となる。その休憩処はやきもの散歩道のコースにあり、すっかり名所となってしまった大きなまねき猫の裏にある『金太郎窯×Salon 2B』だ。
 『金太郎窯×Salon 2B』の企画手である加藤恵子さんは、私の古くからの友人だ。私とは年代が違う。間を隔てる壁のようなものも感じさせない人柄であり、ふんわりとした甘さが残る女性である。ふっと気づいた時には、私の心は自然に開かれていたことを懐かしく思い出した。
 「私に倉庫みたいな所を貸してくれないかなあ…」と、加藤さんの一言に知人が場所を提供してくれた。人が大好き、出逢いが大好き、企画することが大好きな加藤さんの周りには、いつも多くの仲間がいる。現在、企画を構想中というが、こっそりと教えてもらった。お茶タイムだけ英会話を気軽に楽しむイングリッシュカフェを企画中という。
 『金太郎窯×Salon 2B』の店内では、50年前に築いた窯を見ることができる。時がたった窯の中は、釉薬の溶け出した一瞬の芸術に出会うことができる。素朴だけれども、独特の美しさがある。同じ釜でも環境や条件で全く違って見えるから、面白い。高台にある『金太郎窯×Salon 2B』からは、伊勢湾と常滑の町並みを眺めることができる。ここには、旅人を家族のように快く迎え入れてくれる加藤さんのおもてなしと、心を和ませる魔法の風景がある。夏の暑さに疲れたら、ここで涼むのも気持ちがいい。
 最後に加藤さんは「肉体的には大変だけど、精神的には充実している。そういうことを楽しんでいられることが、一番得!!」と、いう。気力が充実しているからこそ、言える言葉なのだろう。

『金太郎窯×Salon 2B』
常滑市栄町2-53
TEL/FAX 0569(35)0120

(赤井伸衣)