海外の旅この指とまれちょっとおじゃまします元気のでてくることばたち
長谷川ハンナさん ちょっとおじゃまします
 真面目で愉快な父といつも笑顔の母と、賑やかな四姉妹の中で育った。それぞれが個性的な姉妹だった。物心ついた頃から、絵の好きな少女だった。
 子供たちに絵本を作ってあげたいと考えていたハンナさんが出合ったものは、当時としては画期的でもあったグラフィックデザインであった。その面白さに夢中になった。コンピューターを購入し、夜を徹して独学で勉強した。現在は『ミクストメディア(コンピューターグラフィックス、コラージュ(貼絵)、油絵、版画、水彩、アクリルなどを融合させて制作する作品)』で、幅広く活躍している実力派画家である。カバー装画やイラストを担当したり、ポストカード本を出版したりして、2000年以降の活躍はめまぐるしい。  ハンナさんが手掛ける作品は、ハンナさんのやさしくも美しい人柄なのだろうか、全ての作品がとても温かい。ハンナさんが描く女の子は、温かな表情で私を包み込んでくれた。その大きな包容力が、また私に安心感とぬくもりを与えてくれる。ハンナさんとお話をするには、そのキャリアから勇気と度胸が必要だと思って訪問してみた。その印象は吹き飛んだ。ハンナさん自身も、温かな表情で私を包み込んでくれたからだ。また、ハンナさんの温かさの後ろに隠れている本当の姿を隠すパワーもハンナさんにはあった。
 画家モードにパッと変われると話す。引き出しから、ポンポンとアイデアが生まれる。今もなお、アイデアが衰えることはないという。「夜中にもアイデアが生まれ、まくら元にはスケッチブックを置いて休むんです」という。スケッチブックの隣りには、ライトが置いてあるそうだ。そのライトは、ハンナさんのことを一番理解し、応援しているご主人からのプレゼントだ。微笑ましいエピソードを披露してくれた。
 ハンナさんは終始ニコニコ。幸せオーラ全開の人であって、気遣いの人でもあった。
 9月29日(金)から10月1日(日)まで、ゆめたろうプラザ1Fギャラリーで「長谷川ハンナ絵画展」を予定している。芸術の域を超えた独特の作品は、多くの人を魅了し続けている。『ミクストメディア』の楽しさを多くの人と共有したいという純粋な思いが、今回の絵画展に向けての創作意欲となった。短期間で仕上げた新作数点も楽しみだ。
(赤井伸衣)