海外の旅この指とまれちょっとおじゃまします元気のでてくることばたち
荒木優子さん 陶芸家 荒木優子さん ちょっとおじゃまします
 四年前の情熱だった。彼女が強く感銘を受けたという鯉江良二さん、杉江幸治さん、吉川千香子さんが活躍する常滑に何の迷いもなく訪ねた。OLとして10年勤め、女盛り〈?)の荒木優子さんは、「陶芸を一生の仕事としていきたい」と、強い希望と意思、そして、大きな喜びでいっぱいだった。彼女も常滑に魅了された1人だ。
 工房はどこか懐かしく、決して、古臭さを感じさせない『やきもの散歩道』のコース内にある。「土管がたくさんあって、味があっていい」と、個性的な町に満足の様子だ。
 彼女は主に日用雑器を手がける。「あれもこれも挑戦したい」という被女らしく、作品は幅が広い。釉薬・粘土の研究も意欲的に取り組む。その中でも、「常滑の土は鉄分が多くて、面白いんです」という。常滑の土から生まれる渋い焼締めの作品は、彼女の自信作だ。渋い作品の中に、一つだけ趣向の違う作品を発見。渋い焼締めの想像からは、不似合いのようにも思えるが、自分自身のかわいらしさを表現したのだろう。フライパンをイメージした皿には、ホッとさせられた。
 スコンと抜けたような青空と、彼女のさっぱりとした性格に心地よさを感じる。「人との出逢いが大好き、旅が大好き、スキーが大好き、お酒も大好き…。将来は、偉大な人になりたい」といい、ペロリと舌を出した。はにかみがちの笑顔から、そっと、感じる。四年前の新鮮な感性は今も健在だった。
 工房の二階は、被女の発表の場として作品の展示・即売され、ギャラリーとして開放。被女とのおしゃべりに花が咲き、作品の魅力に迫る楽しさがある。
(赤井伸衣)