海外の旅この指とまれちょっとおじゃまします元気のでてくることばたち
 柔らかな笑顔がこぼれ、何とも言えない女らしさを表現している。常滑で陶芸を始めて、3年。食べることが好きで始めた器作り、毎日が試行錯誤の日々だ。試行錯誤だけに、やりがいのある仕事に彼女は満足している様子だ。これからが、とても楽しみな女性である。
 彼女の作品の多くは磁器の土を使い、“鋳込”“踏鞴(たたら)”といった技法で主に日用雑器を手掛ける。作り手の想い・目に見えない努力・温度・土・気候など、全ての条件をクリアして、個性的な味わいのある器・素材の持ち味がぐっと引き立つ器が誕生する。「生活に密着したものでありながら、さりげなく可愛い、好きなデザインのものを心掛けている」というように、ふわりとした妖精風の作品が多い。毎日が慌ただしく過ぎていく中、彼女の器で至福のひとときを堪能することができる。多くの女性は「カワイイ」と連呼するに違いない。
 「焼き物は天職、また常滑の職人はパワフル」と言う。「これからは各地を訪ね歩いて、人間を大きく、心も大きくし、感性を磨いていきたい。そして、温かみのある作品を作り続けたい」と言った。彼女の冒険はまだまだ、始まったばかりだ。
 お風呂が好きで、温泉にもよく出掛ける。今、彼女を夢中にさせているものが、パン・お菓子作りだ。いたって素直な彼女は何でも丁寧に慎重に答えてくれる、私としてはとても嬉しかった。
(赤井伸衣)