海外の旅この指とまれちょっとおじゃまします元気のでてくることばたち
 「私くらいの歳になると、いろいろな悩みも出てくるけど、この赤絵を見て明るい気持ちになって、頑張ってほしいなぁ・・・」
 家田さんが手掛ける作品は、赤絵という上絵付けがなされている。2年前から赤絵を取り入れ、以前滞在していた海外と日本の伝統を取り入れながら、独特の世界をつくり上げている。伝統の中に、新しい物を入れたいという思いである。面白さと可愛らしさがいい具合に溶け合った作品を心掛けている。赤絵のボールにシルバーのストライプ。どの作品も独創的で一見奇抜だが、不思議と違和感は感じられない。赤絵の作品とは対照的に、陶びな・干支・自信作の土鍋も作る。
 陶芸を始められたきっかけをお聞きした。「お嫁入道具に欲しいなぁ・・・と思った食器が高くて買えず、それなら、私、自分で作っちゃおうと思った。常滑という土地柄、周りの人にも刺激された」と、話す。趣味で始めた陶芸が、現在、15年のキャリアである。
 以前、製陶所として使われていた所の一室を、工房として借りている。木工室、教室を持ち、環境に恵まれ、今が一番幸せのようである。自分を必要としているところで、役立てるのであれば、お手伝いしたい−そんな思いから、ハンディキャップを持つ人達に陶芸教室を開いている。こうした人達の発想の豊かさにしばしば驚かされると言う。勇気と自信をつけて、社会で活躍してほしいと願っている。
 陶芸の魅力を「自己満足だけれど、工夫して自分のデザインにしたものに近いものが出来た時かなぁ。これは決まった!!と、思わず自分の中で、ガッツポーズですよ」と、話す。人がやっていない事を発見していく。これは、家田さんの永遠のテーマである。
 サラリと気さくに語るのも、家田さんの魅力の一つである。
(赤井伸衣)