海外の旅この指とまれちょっとおじゃまします元気のでてくることばたち
 この通信(一九七三年十二月十日付け)に「理科の時間に」という題で、教材園での幼虫探しをする子どもの様子と私のつぶやきを載せているのを紹介します。

―略―

 教材園へ行くやいなや、たちまち犬が前足でかき掘るように深く掘った。期待に反して幼虫はいないようである。しかし、子どもたちはあきらめることもなく掘り続ける。ある子は枯れ木を使い、かたい土を掘りおこす。その時の子どもたちの眼は美しく輝いていた。それは、子ども本来の眼であり、姿であった。

そうだよ。
たいくつな授業より
おもしろいもの。
おしゃべりしても
叱られない。
むずかしい教科書と
にらめっこしたって
つまんないや。
土が冷たくたって
へっちゃらさ。
幼虫、冬眠していて
深くもぐってるのかな。
ほっちゃえ、掘っちゃえ。
ふかく、深く。

黙って見ていたら、深い大きな穴になったので、
「落し穴、作ったら…」と提案したら、大きな目をして、「いいんか、落し穴作って…」と、確かめるようにまじまじと私を見た。
大人は、「最近の子ども
たちは遊びを知らん」と
よく言う。
その考えは間違っている。
自由に遊べたら、
どんなにか遊びを考え、
楽しく遊ぶんだけどなあ。
冷たいコンクリートの学
校で見えない鎖につなが
れて、遊べやしない。

期待していた幼虫は一匹も見つからず、秘密の落し穴が二つできた。―略―

どじ馬
           K・N女 
わたしは、はじめて
男の子とどじ馬をやった。
わたしは、
いちばん前にいった。
男の子は、
やせて見えるけど
重かった。
わたしは、
今にもつぶれそうだった。

こま
           H・S男
 こまがはじめて回ったと
きよりも、こまをかんたん
に回せるようになった。
 毎日、こまのれん習をし
ているから、もうかんたん
に回せるようになった。で
も、ときどきしっぱいする
こともあるから、まだまだ
れん習をしなければいけな
いと思った。だから、これ
からもれん習しようと。