海外の旅この指とまれちょっとおじゃまします元気のでてくることばたち
 今月号からは、「つちのこだより」第114号(常滑郷土文化会つちのこ)に掲載されている岩川芳郎氏の「てまり唄」を紹介します。
 次に紹介する唄は、「この指とまれ」(129号)−亥の子(子ども行事)の歌−と、ほとんど同じ歌詞であることを発見し、岩川芳郎氏に許しを得て載せるとともに「てまり唄」として連載していくことにしました。

 「亥の子歌」では、堅い石に新藁でなった綱をくくりつけ、庭の地面にその石をつくのです。男の子の祭りでもあり、当然勇ましくなります。
 しかし、岩川氏の唄われる「てまり唄」は、女の子が鞠をつく唄であるので、やさしく響きます。
 それでは、「てまり唄(その1?3)」をとばしてまずは、(その4)を紹介します。

てまり唄(その四)

大黒さまとゆう人は
一ニ 俵をふんまえて
二ニ につこりわァらって
三ニ さかづきいなだいて
四ッ よの中よいように
五ッ 出雲の豪徳神(ごうとくじん)
六ッ 無病のそくさいに
七ッ 何事ないように

八ッ 屋敷を廣めたて
九ッ こくらをうちたてて
十デ とんとでおさまって
十一 まんざい福の神
十二 薬師で鐘たァたァき
ヒー フー ミー ヨー
イツ ムウ ナナ ヤー
コキ トーヲ
マズ マズ イッカン
カシマァシタ

 トントンと、てまりをつきながら、唄うということです。不思議なのは、つく物が石からてまりになり、つき手が男の子から女の子になったということです。この唄のルーツを探ってみたいと思っています。

てまり唄(その一)

つっつき坊主の寒ざらし
おぢさん京都へまいらんせ
おばさん京都へまいらんせ
京都のみやげになにもろた
赤っかいちりめん三尺に
白いちりめん三尺に
六尺もろうて やれうれし
上からからすがつっついて
下から雀がつっついて
どこい かくそか
柳の下へでもかくそうおか
かくそうおか
(大正初期)