海外の旅この指とまれちょっとおじゃまします元気のでてくることばたち
 真夏の太陽に照らされて甲羅(こうら)干しをして真っ黒に日焼けをする少年時代に、あのまぶしいほどの日の光で遊んだ懐かしいおもちゃが日光写真です。
 あの白黒の世界からカラーの世界へ、そして、デジカメの世界になった今ですが、デジカメの世界では味わえないのが日光写真です。デジカメにはもととなるフィルムがないのです。もう一度、あのモノクロの世界に帰ってみたい気がします。

 日光写真とは、感光紙が日光によって白黒(実際は茶褐色)に化学変化をした写真のようになるおもちゃのことです。
 感光紙の上に白黒のフィルムに見立てた薄紙をのせてガラス板かビニール板で押さえ、4・5分間日光にかざします。このかざしている時間こそがワクワク・ドキドキでした。待ちきれず、そっとのぞいて見たりすると、薄紙がずれて、二重写しになっていることがありました。白い所が日光に焼けて黒く反転するところも魅力の一つでした。
 日光写真のセットが手に入ったのは、月刊少年雑誌の付録でした。また、駄菓子屋さんでした。次の日光写真の絵は、私が思い出してかいてみたものです。
 薄紙に印刷されたフィルムには、その当時の生活や漫画の主人公、野球選手、相撲取り、時代劇・西部劇の人物でした。
 このフィルムは当時の生活を感じさせてくれてます。
 印画紙は、遮光のために黒い紙に包装されていました。写しても、定着液をつけないため、茶褐色となり、数日で消えてしまいました。
 *ちなみに、俳句の季語は「青写真」で冬のものだそうです。そう言われてみれば、太陽の動きにそって、日光写真の置く角度をかえていたような思い出も浮かびます。