海外の旅この指とまれちょっとおじゃまします元気のでてくることばたち
知多の動植物雑記 原  穣
 寒い寒い冬の最中であろうと、暑い暑い真夏日の中であろうと、年がら年中、玄関先や庭には、パンジー、サクラソウ、ヒヤシンス、コスモスなどが鉢植えされていて、道行く人の心を和ませているなんて、何てすばらしい家なんだろうと、思うことしきり。買物に出たり、用事があったりして半田へ車で出る時は、ほとんど間違いなく通る道。
 もう三十年も前から通いなれた道であるだけに、その頃から、こんな玄関前だったかなーと思い返しているが、未だ勤務していた事もあって、残念ながら、きれいな鉢植えだなーなんて、ゆとりを持つ時間のなかっただろうナと思うことしきりである。
 ところが、ふとした事から、奥様は武豊出身で、よく知っている人の妹さんだということを知らされた。
 エエ本当かな、一度お目に掛りたいナ。
 そして一か月も過ぎた頃、偶然ながら通りかゝれば、一人の女性が、鉢植えや、庭木に水をかけている。
 チャンス到来とばかり、車を止め、声をかければ、振り向いてすぐ「アレ?、先生じゃないの、お久しぶり」との声。わからないのは私の方で、「何でわかるの、私は全くわからないヨ」と言えば、「昔、教えて頂いたんですヨ。理科が好きで、今も種採り、種まきをやっているんです」などなどと。
 それで玄関先が、年中花で飾られているんだナと、改めて、大感動。そこで又、離れで趣味の御主人に声を。
 庭木の手入れ、盆栽づくりに大忙しながら、離れに入れて頂けば、いぶし竹で作ったという耳掻きを頂き、「春夏秋冬、南無阿弥陀佛」などの、すばらしい字が並べられ、「外に出れば、メダカが」と云われ、出れば揚貴だヒカリダルマだと多種で、私には一寸だったかナ。