海外の旅この指とまれちょっとおじゃまします元気のでてくることばたち
知多の動植物雑記 原  穣
 「やっぱり川の魚はオイカワだー」は、例によって例の如く、初夏から初秋にかけて水槽の中を泳ぐ魚を見つめながら、思わず口にしてしまう言葉である。
 オイカワ( 写真上)は、四十年前であれば、知多半島の川の釣り魚としては、まさに名魚中の名魚。
 なのに今は、川の汚れと共にその姿は少なくなり、知多半島内では希産の種となってしまった。
 見つめればその雄の体表は、華麗な婚姻色に彩られ、顔面には、白く輝く追星と呼ばれる突起が、これまた美しい。
 水槽の中をすいーと前進、くるっと反転を繰り返す姿に、つい見とれている。
 写真下は、全長五センチ程のアユカケの稚魚。知多半島では、今までに見られなかったものであるが、平成十八年の六月に、半島中央部の一河川の中流域で発見。
 以後は、同じ川の殆ど同じ場所で、毎年六月初旬に限って見られるが、他の河川では確認されてない。
  六月初旬に限って見られるのは、春先に海岸近くで産まれたものが川をさかのぼって来るためで、本来ならば秋までは川にいる筈なのに、見られないのは、川がアユカケの生活に合わないのかな?とも。
 成長すれば二十センチにもなり、川底の石の多いところを好んで住み、石の少ないところでは体の後半を曲げていることが多いとか。
 頭はずんぐり、体の色や模様、体を曲げて川底にいれば、まさに石そのもの。石ならばと近寄ってくるエビやカニ、小さな魚たちをパクッ!パクッ!とやる反面、自分を餌としてねらってくる鳥にも、オレは石だぞーと姿をくらませている忍者まがいの魚でもある。
 アユカケの名は、えらぶたの棘でアユを引っかけ捕食するという話は一寸?