海外の旅この指とまれちょっとおじゃまします元気のでてくることばたち
一年は早いです。
年月が早く流れるのは年を取った証拠といわれます。
まさしくその通りで、7歳の子供は、今まで生きてきた7年間がすべてですからその7分の一が一年ですが、我々は何十年分の一生の一年ですから短く感じるのは当然ですね。

ヨーロッパに行くようになって歴史を学ぶことの大切さを痛感するようになりました。
私たちが訪れる街は、城を中心に、教会を取り巻くように設計されています。
砦や外壁は強固で外側には堀がめぐらされ、通路は、迷路のように細く張り巡らされていて、容易に街の中心部に入れないようになっています。
スペインのアルコス・デ・ラ・フロンテーラでは、街に入る城門の幅が2mくらいしかなくて、レンタカーのサイドミラーをたたんで汗をかきながら入った覚えがあります。

古くは、1,000年以上たった今も残っている遺跡の中に今でも人々の暮らしがあるのです。
そんな旧市街の歴史地区はヨーロッパの名もない村にも必ずあって、まるで時代スリップしたかのような風景が広がっているのです。

そんな街づくりの理由は、戦いです。宗教・王位継承・侵略いろいろあるものの戦争の歴史そのものです。

例えば、スペインのコルドバは、10世紀イスラムの世界最大の都市でした。メスキータはその象徴ともいえるモスクでした。
しかしキリスト勢力の進展によりイスラム風のモスクは、中に教会部分が増設され、全く違う建物に生まれ変わってしまったのでした。

また城塞都市のカルカソンヌは古代ローマ帝国より発展フランス・スペインの攻防の拠点でした。
今ではモンサンミッシェルに次いで観光客の数が多いのです。

今度行くイギリスでも、ローマ帝国の支配ノルマン人の侵攻、中世にはフランスとの100年戦争、内部分裂、チューダー朝、ジョージ王朝、ビクトリア王朝、スコットランドとの戦の歴史は否めない。

イングランドの南西部を旅するのですが、何度も独立のために蜂起したウエールズ地方が、今回の一番の来訪の目的です。

16世紀にイングランドと統一されるまで400年に及ぶ抵抗の歴史は、いまなお自主独立の気概をもって地域に生きているそうです。

チャールズ一世が建てた6つの城のある地域は、世界遺産に登録された「天空の城ラピュタ」のモデルとなった城です。
2015年、世界で最も訪れるべき都市30選の中に選ばれた、「Conwy」コンウィという都市に滞在します。

民族性というのがあるとすれば、イギリス人は誇り高く、物静かで思慮深いというのでしょうか。
学生時代、夏休みに留学で訪れた時、友人のトランクが盗まれてしまいました。
その時地方紙が、それを報じたら、なんと街の人が寄付をして必要なものを買いそろえることができたのです。
そのことがあって私は、イギリスがとても好きな国の一つになりました。

悲しい歴史もあるけれど、人のやさしさがある限り、そんなひどい世界にはならないと信じたい昨今の世界事情です。